【囲碁】牛栄子四段の大逆転初奪取ならず 藤沢女流本因坊に2勝3敗 女流本因坊戦第5局
藤沢里菜女流本因坊(女流名人・扇興杯=26)に牛栄子四段(25)が挑戦する、囲碁の第43期女流本因坊戦挑戦手合5番勝負第5局が15日、東京・市ケ谷「日本棋院東京本院」で打たれた。対局は午後5時55分、222手までで白(後手)番の藤沢が中押し勝ち。対戦成績3勝2敗で防衛し、5連覇を達成した。これにより、藤沢は「名誉女流本因坊」の称号を名乗る資格を得た。 牛が初の女流本因坊獲得を逃した。連敗の後連勝で最終局に臨みをつないだ。過去にこのタイトル戦では、2002年(平14)の第21期で小林泉女流本因坊が知念かおり女流棋聖に、謝依旻女流名人が藤沢に2連敗3連勝の大逆転でタイトルを獲得している。3例目とはならなかった。 「見たことのない局面で分からなかった。とりあえず細かい碁にはなっていると思いました。よく分からないまま打っていました。こちらの読みにも問題がありました」と、惜しくも落とした第5局を冷静に見つめた。 初挑戦となった今シリーズは連敗スタート。「1、2局目は一方的な内容。3局目からは勝負になるよう打っていた。シリーズ全体で読みの部分で足りないところがありましたので、結果的には仕方がないと思いました」と話していた。