【完全復活への道半ば】登板回避の巨人・菅野智之に“V9のエース”から「勝ってほしいゲームで勝っていない」と厳しい評価
今シーズン、菅野の年俸は1億円ダウンの4億円(推定、以下同)。それでも投手陣の中ではナンバーワン。エースといわれる戸郷翔征(24)は1億8000万円と半分以下。山崎伊織は約8分の1の5100万円である。年俸に見合う活躍かというと厳しい評価も出るが、前述の通り昨季の不振からは脱しつつあり、そこを評価する声もある。在京球団スコアラーはこう話す。 「今シーズンは開幕から5連勝し、(6月2日の西武戦まで)登板した8試合ですべてクオリティースタート(6回以上・自責点3以下)を達成。先発投手としての責任は果たしている」 初黒星となったオリックス戦(6月9日)もクオリティースタートだったが、引き分けとなった日本ハム戦(6月16日)は5回で降板し、次のヤクルト戦(6月23日)で登板回避となったかたちだ。スポーツ紙デスクが言う。 「昨年は開幕二軍だったことに加え、一軍復帰後も先発として計算できなかった。最終的に77回2/3を投げ、4勝8敗、勝率.333、防御率3.36、54奪三振。投球回数、勝ち星、奪三振数、勝率、すべてが自己最悪だった。規定投球回と2桁勝利も逃し、自身3度目のシーズン負け越しとなった。菅野は湿度が高いと腰痛が出るという傾向があるともいわれ、首脳陣のなかには昨年の状態に戻るのではないかと不安に思っている者もいる」 元に戻ってしまうのか、ここから正念場となる。 ※週刊ポスト2024年7月12日号