新型フェラーリ12チリンドリ登場!
フェラーリの新しいV12モデルは斬新だ! 【写真を見る】12チリンドリの内外装を徹底チェック!!!(23枚)
最高速度は340km/h!
5月3日、フェラーリは、新型「12チリンドリ」を発表した。新型12チリンドリは、「812スーパーファスト」の後継モデル。驚くべき点は6.5リッターV型12気筒ガソリン自然吸気エンジンの搭載だ。ヨーロッパの厳しい排ガス規制「ユーロ6e」に対応すべく、多額の投資をおこなったという。 エクステリアは、これまでのV12フェラーリ同様、ロングノースを採用。フロントまわりは「365 GTB/4」からインスピレーションを得たそうで、とりわけヘッドライトが同モデルを彷彿とさせる。リヤまわりは、トランクリッドにフラップを組み込み、積載性とデザイン、そして走行性能を両立させた。さらに、V12フェラーリのアイコンでもある左右のツインテールパイプも採用する。 ボディ形状はクーペとスパイダーの2種類を設定。前者はルーフがガラス製となる。後者は30km/h以下であれば操作可能で、格納に要する時間はわずか14秒だ。 搭載する6496ccV12エンジンは、830psの最高出力と、678Nmの最大トルクを発揮。エンジンの最大回転数は9500rpmに達する。組み合わされるトランスミッションは8DCTで、最高速度は340km/h、0~100km/hの加速タイムは2.9秒を誇る。従来のエンジンと比べ、ピストンやコンロッドなどが軽量化されたことで、レスポンスが向上したという。 ボディでの注目点はホイールベースが従来と較べ20mm短く、2700mmになったことだ。結果、回頭性などが高まった。足まわりでは、フロントが275/35 R21、リヤが315/35 R21のタイヤを履く。さらに、ハンドリングを高めるべく後輪操舵システムも搭載した。車両重量は、ホイールの大径化などによって35kgほど重くなったが、それでも乾燥重量は1560kg(クーペ)に抑えられている。 インテリアは、「プロサングエ」といった最新のフェラーリと同じデザインコードでまとめられている。センターには10.25インチのインフォテインメント用モニターを設置。ステアリングホイールには、ほかのモデルとおなじくドライブモード「マネッティーノ」用のスイッチを配した。 新型12チリンドリの日本導入時期は未定。
文と編集・稲垣邦康(GQ)