なぜボブはここまで早くチームにフィットしたのか 指揮官が語る成功の鍵 「オスカーは最も重要なものを手に入れた。それは……」
すでに貴重な戦力に
20歳のオスカー・ボブがマンチェスター・シティのトップチームでここまで早く存在感を示すことを予想できた者は少ないのではないか。 ここまで公式戦14試合に出場し、2ゴール2アシストを記録しているボブ。プレシーズンから好調ぶりを見せていたボブであったが、同選手のポジションにはベルナルド・シウバやジャック・グリーリッシュ、フィル・フォーデン、ジェレミー・ドクといった選手らがおり、ボブが割って入る隙はないように思われた。 しかし、第4節のフラム戦でトップチームデビューを果たすと短い出場時間の中で存在感を発揮。出場するたびに好パフォーマンスを見せていたボブだが、ここ数試合は点に直結する活躍を見せている。 指揮官のペップ・グアルディオラはボブの急速な進歩に満足しており、喜びをクラブの公式サイトで語っている。 「昨シーズンの終わりにチキ(SDのチキ・ベギリスタイン)が私に、U-23(昨シーズン)ではオスカー・ボブが断トツで最高の選手だと言った。だから私はこう言ったんだ『わかった、私たちと一緒にトレーニングを開始するために彼は(夏のツアーで)日本に行くよ』と」 「すぐにオスカーは最も重要なものを手に入れた。それはチームメイトからの信頼だ。監督からの信頼よりも大事なことだ。『よし、この選手は我々と一緒にプレイできる』とチームメイトが言えたら、それが最高の成功だ。そして、それはすぐに実現した」 「彼はストライカー、右ウイング、左サイド、そしてポケットの5つのポジションでプレイできる。彼はとてもダイナミックで、労働倫理は信じられないほどだ。ここ(ニューカッスルでの)カラバオカップでは、前半の彼のプレイぶりは際立っていたし、彼はプレッシャーをあまり感じていない」 ボブがここまで早くフィットした理由の1つにチームメイトからの信頼があると語るペップ。確かにニューカッスル戦の決勝点となったボブの抜け出しも同選手への信頼がなければ、ケビン・デ・ブライネもパスを出していなかった可能性も十分に考えられるシーンであった。 ここ数週間でインパクトを残しているボブが、シーズン後半もどれだけ出場時間を積み重ね、結果を出していくのか注目だ。
構成/ザ・ワールド編集部