SVリーグでプレーするパリ五輪日本代表

SVリーグは、日本のバレーボール界で何度も計画が浮上しながら頓挫してきたプロ化に道筋をつけるため、当面は実業団にチームの法人化を求めない方針で立ち上がった。参加チームにはホームゲームの8割を開催できる5千人収容のアリーナ確保や、売上高6億円などが求められる。代表理事（チェアマン）にはサッカーJリーグやバスケットボールBリーグで手腕を発揮した元銀行員の大河正明氏が就任。「2030年には世界最高峰のリーグにしたい」と意気込む。 【地図でみる】SVリーグ参戦チーム リーグ元年の男子を牽引（けんいん）しそうなのが、サントリーと大阪B、ジェイテクトSTINGS愛知だ。昨季Vリーグ王者のサントリーには高橋藍とポーランド代表シリフカが新加入。大阪Bは日本代表の大塚達宣（たつのり、ミラノ）が抜けたが、キューバ代表ロペスが加わり、米国代表ジェスキー、西田と強力な陣容がそろう。 日本代表の宮浦健人が復帰、高橋健太郎と小川智大が入団した愛知にはブラジル代表ルカレッリ、米国代表デファルコも加わり、選手層はリーグ随一。オランダ代表アブデルアジズを獲得した名古屋も上位を狙う。 女子の注目は、昨季までVリーグを2連覇したNECレッドロケッツ川崎。日本代表主将を務めた古賀紗理那さんが引退したが、日本代表の和田由紀子が加わり、古賀さんの背番号「2」を引き継いだルーキー佐藤淑乃にも期待がかかる。和田や米国代表ドルーズが抜けた昨季準優勝の大阪マーヴェラス（旧JT）は元ベルギー代表ファンヘッケを獲得した。 SVリーグでは同時にコートに立てる外国人枠はアジア枠を含めて最大3人となった。レギュラーシーズンは1チーム44試合で、男子は上位6チーム、女子は上位8チームがプレーオフに進む。（奥村信哉） ■フジテレビ系列で放送 SVリーグ開幕戦、サントリー－大阪Bは11日午後6時50分からフジテレビ系列で放送される（午後8時54分まで、延長の場合はBSフジで放送）。サントリーの高橋藍は「地上波でやっていただけるので、それにふさわしい試合をしないといけない」、大阪Bの西田も「ありがたさを感じながら、みなさんにバレーボールは面白いと思ってもらえるような試合内容にしたい」と地上波での生放送を歓迎する。 12日の女子開幕戦、NEC川崎－埼玉上尾はBSフジで放送される。CSでも男子の試合の放送が決まっており、フジテレビNEXTでは13日の広島T－東レ静岡、19、20日のV北海道－サントリー、11月3、4日のサントリー－東京GBなど、フジテレビONEでは同23、24日の愛知－サントリーなどが放送される。