現在ではコンプラでアウト!? ジャッキー・チェンの伝説のアクションを有村昆が解説
ジャッキー作品をまだあまり観たことない世代に観てもらいたい作品
ハリウッド進出に関しては、何度か失敗していて、『レッド・ブロンクス』という作品でついに全米1位を取った。それからクリス・タッカーと共演した『ラッシュ・アワー』などのハリウッド製映画でも大ヒットを飛ばしています。一方で、スキャンダルも多い人なんですけどね。女性関係とか、政治的な発言とかね。 でも、それでもいいじゃないかって思えるくらいカラダを張ってきてるし、様々な人に良い影響を与えていると思います。 そこでジャッキー作品をまだあまり観たことない世代に観てもらいたい作品を挙げますと、まずは『ポリス・ストーリー 香港国際警察』。ジャッキーが初めてハードな現代劇に挑んだ作品なんですが、やっぱりアクションがいま観てもすごい。冒頭の、山の急斜面で家をなぎ倒しながら爆走するカーアクションとか、バスに傘一本でしがみつく有名なシーン。そしてクライマックスに出てくる、30メートルのポールを滑り降りる命がけのスタント。もう現在ではコンプライアンス的にも出来ないことばかりじゃないですかね。 あとは『酔拳2』もわかりやすくて面白いし、個人的に好きなのは『WHO AM I?』。ストーリーもちょっとヒネりがありますし、最後の高層ビルを滑り落ちるスタントも凄いです。 『ライド・オン』には、そんな過去の代表作のオマージュも入っていて、まさに集大成。ジャッキーの半生を噛み締めながら観ると、なんかすごくいい1本だったなと思えるはずです。
ENTAME next編集部