東京・羽村の取水堰が、土木学会の選奨土木遺産に認定 /東京
東京都水道局は、羽村市にある羽村取水堰が、土木学会選奨土木遺産に認定されたと発表した。今年度、都内では唯一の認定だという。 水道局によると、羽村取水堰は1653年に設置。江戸の人口が急激に増えたため、水を供給するために開削された玉川上水の取水口となった。現在もここから小作浄水場や東村山浄水場等に送られている。 今回の認定は、江戸の発展を支えた歴史的価値の高い施設であることに加え、設置当時の投渡しの技術が現在まで継承されていることが評価されたという。認定式は11月20日午前11時から、都庁で行われる。 羽村取水堰は、投渡堰の長さは約40メートル。上部は鋼製の作業橋。コンクリート製の4本の橋脚は表面が角石張りで、間に3門の堰がある。現在の投渡堰は、明治42年に築造されたものだが、仕組み自体は江戸時代から基本的に変わっていないとされる。