平成象徴する創作四字熟語1位は「天威無法」2位「震傷膨大」住友生命保険
住友生命保険(本社:大阪市中央区)はこのほど、毎年募集している漢字4文字で年を振り返る「創作四字熟語」で、アンケート形式で平成を象徴する作品を選出。その結果、東日本大震災が発生した2011年の「天威無法」(元のことばは天衣無縫)が1位に。2位は阪神淡路大震災が発生した1995年の「震傷膨大」(針小棒大)だったと発表した。 【拡大写真】住友生命が年末に行っている創作四字熟語の発表会。女子高生が力いっぱい描いた
3位はバブル経済の崩壊を表す「泡年万削」
同社によると、アンケートは今年2月に1000人(全国の男女各500人)を対象に、インターネット応募による選択方式、自由記入方式で行われ、過去の創作四字熟語入賞作品から抜粋した。 1位となった「天威無法」は、全体の26.5%を占める圧倒的なトップ。2位の「震傷膨大」(全体の9.6%)とともに、50~60代の注目度の高さが目立ったという。3位は1990年のバブル経済の崩壊を表す「泡年万削」(同、豊年万作)で、全体の9.5%だった。 そのほかの作品をみると、米証券大手リーマンブラザーズの経営破たんした2008年に選ばれた「兄弟減価」(兄弟喧嘩)や米同時多発テロが発生した2001年の万国胸痛(万国共通)。地下鉄サリン事件など一連のオウム真理教の事件があった1995年の「富士騒然」(父子相伝)などが10位以内に入った。
平成を表す漢字一文字1位は「災」
また、同アンケートでは「平成を表す漢字一文字は何か」という質問も設け、1位はテロや自然災害などを表した「災」で全体の2割を占めた。2位は、社会の変化や働き方の複雑化などを表した「変」。3位はバブル崩壊など経済の混乱や、安心して暮らせないという意味を表した「乱」だった。 この結果に、同社の広報担当者は「大規模地震、台風や豪雨などの自然災害が平成の記憶として刻まれたことがわかります。また、様々な分野の技術革新で、新たに得たものもあったと思われます」と話している。