大阪駅とヨドバシつなぐ「仮設階段」撤去で利用者困惑?
今回の整備着手の理由は?
しかし、今回の整備着手は「(仮称)ヨドバシ梅田タワー」建設計画の具体化を受けたものだという。「ヨドバシカメラ」(本社:東京都新宿区)は2019年秋竣工を目指して高さ約150メートルの商業ビルを建設する。 建物規模は地下4階地上34階建て。地下4階~地下2階は駐車場、地下1階~地上8階には店舗、9~34階にはホテルが入る。ホテルは市内最大級の客室数1000室規模になる見通しだ。大阪駅などの周辺施設とも2階部分で繋げる予定で、回遊デッキの完成も2年後秋。今年の夏から着工し、歩行者ネットワークの整備を行っていくという。 同タワーが完成すれば、大阪の活性化にもなり期待は大きく、開業後は通行量の増加が見込まれる。報道資料(2016年8月「ヨドバシ梅田一体開発 事業計画の決定について」)によると、同社は2001年11月の1期計画のビル開業以降、2期計画の開発構想を検討。2013年2月、大阪市の都市計画審議会において、本計画に係る都市計画案が都市再生特別措置法に定める「都市再生特別地区」として審議・可決。 「2013年3月8日に都市計画決定されており、隣接するグランフロント大阪をはじめ、昨今の大阪駅周辺の大規模開発など都市計画に基づくまちづくりに貢献すべく開発のタイミングであると判断し、この度事業計画の決定をいたしました」(資料より)としている。
ヨドバシ側の反応は?
ただ、動線でもある階段がなくなってダンジョン化が増すと、ヨドバシ梅田にも影響が出るではないだろうか? そこでヨドバシカメラ本社に問い合わせてみると「階段の撤去については、かなりの影響があるだろうと予測しております。大阪市にも、階段をなくさないで欲しいと要請しているところでございます。階段がなくなれば、お客様にもかなりご迷惑をかけることになると思いますが…」(ヨドバシカメラ・広報)とのことだった。 (文責/フリーライター・北代靖典)