除雪作業車、熊本県阿蘇市の道の駅で出発式…「雪で車が立ち往生」想定した移動訓練も
国土交通省熊本河川国道事務所は、熊本県阿蘇市の道の駅阿蘇駐車場で除雪や融雪作業を行う車両の出発式を行い、5台が出発した。雪で立ち往生が発生したとの想定で車両の移動訓練もあった。 【写真】冷え込みが強まり、身をかがめて歩く人たち(19日午前8時43分、福岡市博多区で)=浦上太介撮影
同事務所には、雪を路肩に排除する除雪作業車と融雪剤散布車を各2台、道路巡回車1台がある。15日の出発式には同事務所や地元企業などから約55人が出席し、降雪シーズン中の安全宣言などを行った。
訓練は、阿蘇市の国道57号で車が立ち往生したとして約15人が参加した。災害対策基本法に基づき、同事務所職員が車両を移動させると宣言し、別の職員が窓ガラスを割って解錠し、社員らがロープで除雪作業車につないで牽引した。
同事務所によると、今年1月には阿蘇市・滝室坂地区の国道57号で立ち往生が起きており、古賀尚永総括保全対策官は「雪の予報が出た際にはスタッドレスタイヤを着用し、動けない状況になったら迷うことなく連絡してほしい」と話していた。連絡は道路緊急ダイヤル「#9910」へ。