テレ朝『池上彰のニュースそうだったのか!!』10年目突入 池上彰「内向きにならないで世界に視野を広げてほしい」
『池上彰のニュースそうだったのか!!』(テレビ朝日系)が、4月6日(土)の放送で10年目に突入する。 【写真】新紙幣について解説する池上彰と進行の宇賀なつみ 大きな話題となっているニュースから、今さら「知らない」とは恥ずかしくて言えないニュースまで、池上彰が基礎から分かりやすく解説する同番組。10年目に突入する6日の放送では、三田寛子、伊集院光、ケンドーコバヤシ、カズレーザー(メイプル超合金)、大友花恋、影山優佳、浮所飛貴(美 少年)をゲストに迎え、「昔と比べて今は便利に?何か失った?SP」を送る。 インターネットが普及し、AIも出てきた今、身の回りのことやお金のこと、社会問題まで、本当に進化して便利になったのか、それとも新たな問題が起きているのか。昔と今を比較しながら、技術の進化のいいところ、要注意なところを池上が徹底解説していく。 ゲストの三田は、最近財布を忘れたことがあったそうだが「スマホがあれば、丸一日不便なく過ごせました」と明かす。大友も、引っ越しの際にさまざまな手続きをスマホで行うことができて便利だったと自身の経験を紹介。 一方、浮所は「ドラマなどの台本をタブレットで見る人が多くなったけど、僕はまだ紙ベースの方が好きで、めくって書き込めたりする方がいいですね」と従来の方法がいいこともあると語る。 身近なことでも進化の良しあしを感じる中、「電車に乗るとき」「車に乗るとき」「買い物」「出前や配達」など、日々の生活で昔と今ではどう変わってきたのか。驚きの進化を紹介するとともに、便利なこと&失ったことに迫っていく。 昔と今では大きく変わってきた「お金」に関しても切り込む。かつて振り込みをする際は銀行の窓口で手続きをしていたため、時間も労力もかかっていたが、現在ではATMはもちろん、パソコンやスマホから24時間いつでも可能に。便利になった一方で、この時どういう流れでお金が動いているのか、池上が意外な実態を明かす。 さらに、政府がキャッシュレス化を進めている一方、今年7月に新紙幣を発行するのはなぜなのか。池上からその理由を問われた浮所は「ズバリ、心機一転!」と珍解答を披露し、スタジオは爆笑に包まれる。 また、お金のため方にも変化が。かつては貯金が主流だったが、今は投資の時代と言われている。その背景には、かつては投資をしなくてもお金を増やせた状況や驚きの制度があったことが判明。当時と比較した現在の状況を紹介し、政府が投資を進める理由や、株式投資の今と昔も詳しく解説する。 このほか、近年急増する投資詐欺の衝撃の手口や、AIやデジタルの進化と共に変化する社会問題、犯罪などの対策の今と昔も紹介する。 <池上彰 コメント> いつの間にか10年たったのかという感じで、ここまですごく短いような気がして、10年も続いてきたのかと驚きですね。逆に言うと、私もスタッフも毎回何をやろうかということに一生懸命だったので、そんなに時がたっていることに気が付かなかったのかなと思います。その中でニュース解説をしてきましたが、最近では「アップデート」や「昔と今の違い」などスタッフがいろんなアイデアを出してくれて、形式は変わりませんけど、その扱い方は少しずつ変化してきていると思います。 この10年の間で特に印象的だったのが、コロナ禍の生放送です。常にいろんなニュースが動いてるから、やっぱりリアルタイムで(視聴者に)伝えようと生放送でお届けしたのですが、生放送でやると視聴率も高いんですよね(笑)。視聴者もリアルタイムで知りたいという思いがあるのでしょう。また、番組制作でも変化があり、それまでは毎回、私がテレビ朝日に来て、制作スタッフ10数人と大会議室で打ち合わせを行っていたのですが、コロナ禍になってオンラインで打ち合わせをするようになり、楽になりましたね(笑)。これは大きく変わりました。 そんなコロナ以降、日本人は内向きになっているんじゃないかという気がしているんです。でも、コロナ禍が明けたということもありますから、これから私もできればもっと海外に行って取材をしてそれを伝えたいですし、日本の皆さんにも内向きにならないで世界に視野を広げてほしいなと思っています。なので、世界がどうなっているかということを、多くの方に分かりやすく解説していきたいなと思っています。
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