横浜流星、隠してる“正体”ある?プライベートの姿明かす
そんな逃亡生活での変装の中でも、特に観客を驚かせそうなのが、大阪で日雇い労働者として潜伏する“ベンゾー”の姿だろう。ヒゲ、ロン毛、メガネ姿という身なりに気を使わない姿は、普段の彼とはまるで別人のように見えるが、「でも自分としてはこれが一番落ち着きますけどね。普段は自分もヒゲがボーボーなんで。あれが一番自分に近いのかもしれないですね。そんなにギャップはなかったです」と笑ってみせた。
来年はNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の主役に抜てきされるなど、国民的俳優への道を着実に駆け上がっている横浜。まさに世間からの注目を集める存在として、街中で気付かれることも多そうだが、自分の正体を隠して潜伏生活を行う“鏑木”への共感はあるのだろうか。
「自分は街を歩いていても、ヒゲがあるんであまり気付かれないんです。普段はベンゾーみたいなんで、割と気づかれないタイプですね」と笑う横浜。「ただ正体を意図的に隠しているわけではないですし、別にそれを誇示しようとも思わないですね。こういう仕事をしていると、皆さんが自分に抱く思いや、感じ方はそれぞれ違うんだと思うんですが、別にそれはそれでもいい。だからこそ自分ってこういう人間なんだよと、自分から言う必要もないと思っています。むしろ言わない方が変にイメージがつかなくていいのかもしれません。自分はやはり作品命なので、作品だけを純粋に観てほしい。そういう意味で、普段の自分は消すようにしているかもしれない」と力強く語った。(取材・文:壬生智裕) 映画『正体』は11月29日より全国公開