山中瑶子監督×河合優実主演 映画『ナミビアの砂漠』カンヌ国際映画祭 国際映画批評家連盟賞を受賞
山中瑶子監督と河合優実がタッグを組んだ、映画『ナミビアの砂漠』が、第77回カンヌ国際映画祭で上映され、現地時間5月25日(土)に、カンヌ国際映画祭 国際映画批評家連盟賞を受賞した。 山中監督がわずか19歳という若さで撮影、初監督した『あみこ』から7年、本格的な長編第一作となる本作の主役に抜擢されたのは、河合優実。公開当時学生だった彼女は『あみこ』を観て女優になりたいと思い、山中監督に「いつか出演したいです」と直接伝えに行ったという。 国際映画批評家連盟賞は、FIPRESCI(国際映画批評家連盟)によって選ばれ、1946年から授与されている賞で、過去にはヴィム・ヴェンダース監督『さすらい』『パリ、テキサス』、スティーヴン・ソダーバーグ監督『セックスと嘘とビデオテープ』など、錚々たる世界の名匠たちの作品も受賞してきた。 日本映画としてはこれまで小栗康平監督『死の棘』、諏訪敦彦監督『M/OTHER』、青山真治監督『EUREKA』、黒沢清監督『回路』、濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』と5作品が受賞。『ナミビアの砂漠』の受賞は、濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』に続く快挙となった。また、山中監督は、女性監督としては最年少での同賞受賞を果たした。 【コメント】 ▼山中瑶子監督 囲み取材時コメント 今回の映画は、ジャン・ユスターシュ監督の『ママと娼婦』に影響されて作ったところがあるのですが、『ママと娼婦』もコンペティション部門ではありますが同じ賞をもらっていますし、日本の監督でも私の尊敬する方たちがいただいてきた賞なのですごくびっくりしています。受賞が決まった時に、グループLINEで、「批評家(連盟賞)だ!」とキャストたちに送ったのですが、本当にみんなで称え合いたいと思っています。 ▼河合優実 本当に本当におめでとうございます!これまで国際批評家連盟賞に名を連ねてきた素晴らしい作品たちに『ナミビアの砂漠』がならぶこと、言葉にし難い嬉しさです!この映画を発見してくれたカンヌ国際映画祭と、この度賞を授けて下さった審査員の方々、そして改めて、この作品に力を貸してくれた全ての人にいま最大限の感謝をしたいです。これを最高のプレゼントとして、これから私たちの映画が世界中に自由に羽ばたいていきますように! ▼金子大地 山中監督、そしてこの映画に関わった全ての方々、受賞、おめでとうございます!本当に嬉しいです。先日のカンヌ映画祭登壇の興奮がいまだに醒めない中、こんな嬉しい報告を聞くことができて幸せです。このチームで作品を作れた喜びを改めて噛み締めています。 日本での公開、どうぞ楽しみにしていてください。多くの方に今作が届くことを願っています。 ▼寛一郎 受賞おめでとうございます!カンヌに行けるだけではなく、賞までいただけるとは‥‥。すごくいいチームで作れた作品だと映画祭を通して再認識しました。そんなチームで作った作品が、こうやって顕著に結果として現れてくれたこと、とても名誉なことだと思います。山中監督おめでとうございます。 映画『ナミビアの砂漠』は、2024年公開。
otocoto編集部