2024年洋画、異例の結果に!1位は『インサイド・ヘッド2』アニメがトップ3独占【洋画興収年間ベストテン】
中でも日本での公開が危ぶまれていた『オッペンハイマー』を配給し、日本公開を実現させた独立系の映画会社ビターズ・エンドが注目だ。同社は近年、『パラサイト 半地下の家族』『ドライブ・マイ・カー』『PERFECT DAYS』など最終興収10億円を超えるヒット作を次々と手がけており、今後の動向にも注目が集まる。
だが、全体を見ると今年は興収100億円に迫る洋画作品が1本もなく、邦画に比べるとややさみしい状況だとも言える。今年の洋画・邦画を合わせたベストテンランキングでも、上位すべてを邦画が占めており、9位と10位にようやく洋画首位の『インサイド・ヘッド2』『怪盗グルーのミニオン超変身』が登場する状態。やはり2023年にハリウッドで行われた全米俳優組合、脚本家組合のストライキによって大作映画が公開延期となったことも影響があったように思われる。しかし、2025年は『ジュラシック・ワールド・リバース(原題) / Jurassic World Rebirth』(7月全米公開予定、日本公開時期は未定)や2024年から公開延期となっていた『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(2025年5月23日公開)などの大作が次々と公開される予定。来年は洋画復権となるか、注目したい。(取材・文:壬生智裕)
【2024年洋画作品別興収 上位10作品】(最終興収の数字は一部推定)
1:『インサイド・ヘッド2』53億6,000万円 2:『怪盗グルーのミニオン超変身』45億3,000万円 3:『ウィッシュ』36億1,000万円 4:『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』23億7,000万円 5:『デッドプール&ウルヴァリン』21億1,000万円 6:『オッペンハイマー』18億7,000万円 7:『ゴジラxコング 新たなる帝国』17億2,000万円 8:『ヴェノム:ザ・ラストダンス』15億円(見込み) 9:『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』11億6,000万円(見込み) 10:『マッドマックス:フュリオサ』10億円