「パート従業員は一番のお客様」 4月から値上げラッシュの中、パート従業員が値下げを決定!?
新年度が始まり、さっそく「値上げラッシュ」が直撃です。4月から2800品目以上が値上げされる中、“主婦”の声を受けて価格を下げたというお店がありました。
従業員による価格総選挙でトイレットペーパーや高級アイスの値下げが決定!
新社会人だけでなく、「値上げラッシュ」で私たちの生活も変わる新年度ですが、愛知県江南市の「アピタ江南西店」に掲げられていたのは、「全従業員による価格総選挙で値下げ商品を決定!」の文字。さらに値札には「今まで申し訳ありませんでした」と店長の謝罪文まで。これは一体、どういうことなのでしょうか。 アピタ江南西店 伊藤禎浩店長: 「仕事が終わればパートタイム従業員は地域の一番のお客様。お客様の代表の声として、パートタイム従業員に(値下げする)商品・値段を決めていただいた」 通常、商品の価格は店舗の責任者などが決めますが、今回は、お店で働く“パートタイム従業員”たちに「値下げして欲しい商品」と「希望する価格」のアンケートを、アピタなど130店舗で実施。その結果を基に、店舗ごとに値下げ商品を決めるというのです。
実際に投票した従業員に話を聞いてみました。勤続20年の食品担当・尾関さんが投票した「おいしいものをちょっとだけ(ちくわ)」は、今まで税込み171円で販売していましたが、117円に大幅値下げ! 食品担当 勤続20年 尾関良子さん: 「まさかそういうふうには(選ばれるとは)思いませんでした。お弁当に入れたり、お酒のおつまみにもいいかなと思って使っています」
勤続7年の消耗雑貨担当・小林さんが選んだのはトイレットペーパー。メーカーから値上げが発表されているにも関わらず、547円から516円へ、31円値下げされました! 消耗雑貨担当 勤続7年 小林洋美さん: 「トイレットペーパーというのは、どこの家庭も毎日使う物なので(選んだ)」
しかし、勤続20年の五藤さんが投票した歯磨き粉は、残念ながら…。 消耗雑貨担当 勤続20年 五藤みゆきさん: 「ちょっといろんな兼ね合いで×(不採用)になってしまった。娘が10年くらい前から使っていた」