AKB48千葉恵里&水島美結、“初カバーアルバム”は「いい機会」 乃木坂46の楽曲カバーには驚きも明かす
アイドルグループ・AKB48が、25日に通算10枚目のアルバム『なんてったってAKB48』を発売する。今年12月8日には20周年イヤーに突入し、秋葉原に新劇場も誕生。総合プロデューサーの秋元康氏が「第二期黄金時代を迎える」と評したAKB48は何を見据えるのか。ORICON NEWSではメンバーの千葉恵里(21)と水島美結(21)にインタビューを実施し、グループ史上初となるアイドルカバーアルバムとなった本作について、そして現AKB48の魅力と夢について聞いた。 【撮り下ろしカット】あざとくポーズを決めるAKB48千葉恵里&水島美結 ■初めての試みに驚きも「新しいAKB48を見せられる」 ――10枚目のアルバムが「初のカバーアルバム」ということですが、最初に聞いたときはどう思いましたか? 【千葉】AKB48のオリジナル曲が一切ないカバーだけのアルバムって初めての試みだったので、最初聞いたときはびっくりしました。今のAKB48メンバーで昔の曲を歌うのは新鮮ですし、新しいAKB48をファンの方に見せられるいい機会だと思いました。 【水島】AKB48として初めてのカバーアルバムに自分が参加できることがうれしかったです。このアルバムを通じて、今のAKB48を知らない方々にも知ってもらえるきっかけになってほしい。今後のAKB48にとっても未来に繋がる良い機会になると思います! ――リード曲「なんてったってアイドル」をはじめ、お二人が生まれていなかった時代の曲もたくさん収録されますよね。 【千葉】そうですね。でもいまでも歌い継がれている伝説の楽曲ばかりで、私はSPEEDの「Body & Soul」は特に好きです。アイドルのオーディション番組で推しのメンバーが踊っているのを見てからハマりました。振り付けもポップでかっこよく、メロディーも好きなので今でも検索して聴くくらい好きです。個人的にずっきー(山内瑞葵)が歌うのがすごく似合っているなと思うのでめっちゃ楽しみです! 【水島】私は(キャンディーズの)「年下の男の子」が好きでよく口ずさんじゃいます(笑)。あとはももクロさんの「行くぜっ!怪盗少女」を19期研究生の5人がやっていて、すごいフレッシュさもありつつ、絶対にこれは盛り上がるなと思います! ■「乃木坂46さんをカバーしていいんだ」公式ライバルの楽曲カバーに思い ――リード曲は小泉今日子さんの「なんてったってアイドル」ですが、カバーする際には難しさはありましたか? 【千葉】自分のパートのレコーディングが特に難しくて。歌い方を小泉さんの歌い方をまねさせていただいて、語尾の表現や細かいニュアンスを表現するのが大変でした。時間が押すくらい何度も録り直しました。 【水島】私も昔の楽曲は今と雰囲気が違って、声質も現代の曲と異なるため、その差を埋めるのが難しかったです。ただ、自分の新たな声の可能性を知る機会にもなりました。元の歌をリスペクトしつつ、自分なりの表現も出せたらなと思ってレコーディングしました。 ――アルバムでは、AKB48の公式ライバルとしてデビューした乃木坂46さんの「君の名は希望」もカバーされています。千葉さんは歌唱メンバーとして参加されています。 【千葉】「乃木坂46さんの楽曲をカバーしていいんだ」という驚きはありました。でも、意外と10年以上前の楽曲で、平成の楽曲ということもあり、あまり難しく考えずに歌えたと思います。 ――発売時はまだAKB48加入前だと思うのですが、当時は聞いていましたか? 【千葉】AKB48さんが元々大好きだったので、その流れで「ぐるぐるカーテン」など、初期の乃木坂46さんの曲もたくさん聴いていました。このような形で楽曲に触れられるのはとてもうれしいです。 ――いまライバルとして意識されることはあるんでしょうか。 【千葉】この楽曲が出たときはすごく“ライバル”という感じが強かった気がするんですけど、今は昔に比べると“ライバル”という感じはあまりないです。それぞれのグループでできることをしているという感覚があります。 ■AKB48として「負けられない」 ほかのアイドルグループから刺激も ――乃木坂46さん以外にも、いまはSNSから知られるようになったグループも多く出てきています。ほかの現役アイドルから刺激を受けることはありますか? 【水島】私はいろんなアイドルさんを見るんですけど、AKB48として「負けられない」という気持ちは常にあります。TikTokなどで多くの人に音源を使ってもらえるようなアイドルになりたいと思っていますし、歌番組にももっと出たい。個人的には『レコード大賞』に出たいという目標があります。 【千葉】AKB48のメンバーそれぞれが個人的にもSNSを頑張っているので、それをきっかけにグループ全体の楽曲に興味を持ってもらえるとうれしいですね。 ――では、そんな今のAKB48の魅力やアピールポイントは何だと思いますか? 【水島】やっぱり、個性豊かなメンバーが揃っていることだと思います。歌声や表現力においても個性が光っていると思うんです。あと今は新劇場ができたり、初のカバーアルバムだったり、グループ全体でもっともっと上を目指すぞっていう活気がある。私たちの熱量を感じてほしいです。 【千葉】今のメンバーでいつか絶対に“東京ドーム”に行きたいっていう夢もある。その夢に向かってそれぞれのメンバーがいろんな場所で頑張っているんです。何も見ずに「知らない」と言うんじゃなくて、少しでも今のAKB48を見てほしいなって思います。