育児に時間を取られ、「同期との差」が気になる…いまの日本で「子育てとキャリア」の両立に向き合う方法【ライフキャリアコンサルタントが解説】
「キャリアアップ」の基準は自分で決める
まず、あなたにとって「キャリアアップ」とはどういうことなのかを、言葉にしてみましょう。 私にとってのキャリアアップは、「いままでできなかったことができるようになること。周囲への価値提供の量が増え、質が上がること」と考えています。これはサラリーマン時代から独立したいまでも変わりません。その具現化の方法が変わるだけです。 周囲と比較しない たとえばサラリーマン時代であれば、「ミッションや職級であるグレードが上がること」「給料が上がること」「影響範囲が広がること」など。会社にいると評価基準があり、ポジションが上がるなど目に見えやすいものなので、キャリアアップした実感が得られやすいものです。 独立後は、「提供する研修の質が上がり、受講者のより大きな行動変容を起こせるようになること」「研修が実施できるテーマの幅が広がり、内容が深くなること」「対価であるフィーが上がること」「自分のファンが増えること」などが挙げられます。 キャリアアップの基準は誰も決めてくれません。自分が考えるキャリアアップの定義に照らしてどうかは自分自身が判断するのです。 会社や他者からの評価基準だけではなく、自分の評価軸をもつことで、どのような職場や環境に行っても通用する自分のスキルを認識し、言葉にできるようになります。 周囲と比べるのではなく、自分基準でのキャリアアップができるようになれば、成長している実感を得ることができ、自分なりのペースでキャリアアップしていくことができます。他人と比べる必要はないのです。 あなたが考えるキャリアアップができていれば、心が満たされ、不安や焦りの気持ちから解放されますよ。 江野本 由香 ライフキャリアコンサルタント ※本記事は『キャリアと子育てを両立する!自分と家族の価値軸で築く幸せな生き方』(ごきげんビジネス出版)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。
江野本 由香