沖縄で記録的大雨 東村や国頭村、大宜味村などで土砂災害の恐れも
気象庁は10日午前5時台から7時台にかけて、沖縄県の本島北部にある東村や国頭村、大宜味村などで、数年に1度程度しか発生しないような大雨を観測したことを示す「記録的短時間大雨情報」を相次いで発表した。土砂災害の恐れもあるという。 同庁によると、沖縄県東村付近で午前5時20分までの1時間、午前6時半までの1時間に約120ミリ以上の雨が降った。ほかに国頭村東部付近で同日午前5時20分まで、国頭村西部付近で午前5時半までと午前7時まで、大宜味村付近でも同日午前5時50分までと午前7時までの1時間に110~120ミリ以上の雨がそれぞれ降ったという。 気象庁は、猛烈な雨が降ったとして、いずれの地域でも記録的短時間大雨情報を相次いで発表した。 さらに同庁は、大雨による土砂災害の危険が高まっているとして、土砂災害警戒情報も発出した。 大宜味村は同日午前7時半、直ちに安全確保が必要とされる「緊急安全確保(警戒レベル5)」を喜如嘉地区に発令したが、同10時すぎに解除された。ただ、大宜味村、国頭村、東村、名護市全域には引き続き避難指示が発令されている。 消防庁によると、大雨の影響で名護市で6棟が床上浸水、4棟が床下浸水する被害が出ている。
朝日新聞社