「ここなら勝てると思ったので」バリバリボディの若手ビルダーが示したボディコンテストの可能性
2024年度のクラシックフィジーク日本一を決定する「第4回日本クラシックフィジーク選手権大会(9月1日、宮城県仙台市)では、身長別4階級とマスターズ2クラスに分かれて競技が行われた。その中で、168cm以下級を制したのは、これがJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)主催のクラシックフィジークカテゴリー初参戦の、本間大地だ。 【フォト】プロポーション抜群の本間のクラシカルボディ集 「今年は、全体的にトレーニングを丁寧にするようにしてきました。これまでは重量を求めるようなトレーニングをしてきましたが、でもこのオフからは、筋肉をしっかりと動かくことを意識するように心掛けて。背中の厚みはある方だと思っていたので、不足している背中の広がりと肩の強化に注力してきました」 2022年のジュニア(23歳以下)大会では、メンズフィジーク、ボディビルともに5位。その後は東京ノービス選手権の75kg以下級で2位などまずまずの成績は残していたが、優勝には届いていなかった。だがこの日に本間が披露したボディの完成度は間違いなく優勝に値する高さであり、ここ数年とは見違えるほどの進化を遂げていた。 これまでボディビルを中心に戦ってきた本間に、「なぜクラシックフィジークに?」と問うと、自信満々に「ここなら勝てると思ったからです」と明言した。 「もともとアウトラインは良い方だと自分ではわかっていました。なので、体重のリミット的にもギリギリに仕上げれば、間違いなく勝てると。だから今年は、この大会が初戦で、これで終わり。ここに絞って出場しました」
まさに狙い通りに得た勝利。ただ、オーバーオール戦では絶対王者の五味原領には敵わず、身長別4階級の王者の中でも4番手の評価。上には上がいるが、まだまだ進化の途中。目指すはもちろん日本一の地位だ。 「五味原くんよりもトレーニングして、五味原くんをいずれ倒します!」 そう宣言して、本間は仙台の地を去っていった。
取材・文・写真/木村雄大