『ヴェノム:ザ・ラストダンス』は『アメスパ』と繋がる!? 予告編の小ネタを徹底解説
『ヴェノム』は『アメイジング・スパイダーマン』の世界と繋がっていた?
そして、マニアをビックリさせたのは、この予告の1分26秒目、1分58秒目、2分26秒目あたりなのです。まず1分26秒目にはカウンターの上のシンビオートとバーテン風の男、そして軍人が映っていますが、このバーテンは先ほど書いた『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のおまけシーンにおいて、MCUの世界でエディ/ヴェノムと会話した人物と同じなのです。そしてこの軍人は、MCUの『ドクター・ストレンジ』シリーズで、ストレンジの宿敵となるモルドー役のキウェテル・イジョフォーが演じています。『ヴェノム』の世界とMCUを何らかの形で結び付けたいと思っているのでしょうか。 さらに、1分58秒目にはギターを弾くヒッピーみたいな人が出てきますが、この役を演じているのはリス・エヴァンス。彼はアンドリュー・ガーフィールド出演の『アメイジング・スパイダーマン』でトカゲ人間リザードに変身するコナーズ博士を演じています。なぜ、この人をわざわざ持ってくるのか。この世界は『アメイジング・スパイダーマン』の世界と繋がっているのでしょうか。 そして2分26秒目に唐突に映る少年、これが少年時代のピーター・パーカーという説があるのです! もしかして『マダム・ウェブ』の最後で生まれたあの子が成長した姿!? さらに女性の科学者らしき人が出てきますが、演じているのはジュノー・テンプルという俳優さんです。彼女の役柄は“スクリーム”(シンビオートに憑依された女性が変異するキャラ)だと言われています。このスクリームはUSJのスパイダーマンのアトラクションにも登場しました。 そしてガラスの部屋に閉じ込められている男性は、前作に登場したパトリック・マリガン刑事(スティーヴン・グレアム)ですが、彼もコミックではシンビオートに寄生され“トキシン”というヴェノムのようなキャラになります。したがって、ヴェノムの前にスクリームとトキシンが現れるのではないでしょうか。 予告編だけでもファンの考察欲求をかきたててくれますよね。なお、今年のアメコミ映画は『デッドプール&ウルヴァリン』のデッドプールとウルヴァリン、『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』のジョーカーとハーレイ、そして『ヴェノム:ザ・ラストダンス』のエディとシンビオートと、バディ系がトレンドです。
杉山すぴ豊