ナシの木で作ったエレキギター 音色に驚き 利府から世界へ「あらゆる音楽これで奏でて」〈宮城〉
仙台放送
ナシの実ではなく木の方に着目して、ユニークな取り組みをしている人たちがいます。利府町の企業が町内の名産を世界に発信しようと、ナシの木を使って製作したあるモノとは… 利府町のナシの木で作った「エレキギター」です。 赤みのある茶色とまっすぐな木目が美しく高級感があります。ナシの木を使ったエレキギターというのは「おそらく世界初」とのこと。 このギターを作った利府町の建築会社「真栄工芸」。普段は店舗の内装や外装などを手がけています。それがなぜエレキギターを、しかもナシの木で作ったのでしょう? 真栄工芸 熊谷一 社長 「職人が音楽スタジオの方と知り合いで、その方から何かオリジナルのギターを作りたいんだけど、という話をいただいて、ナシの木でギターを作ったらいいんじゃないかと提案させてもらいました」 枯れてしまったナシの木を有効活用できないかと取り組んだのがきっかけだそうです。試行錯誤を重ねること10カ月間。完成したギターの気になる音色は…。 ギター制作をお願いしたスタジオソルファ 佐々木伸広 社長 「芯もあって、でも低音も中音もちゃんと出ていて私もびっくりです」 「夢は大きく、世界のあらゆるミュージシャンの手にいつか届いて、あらゆる音楽をこれで奏でてもらえればすごく理想的ですけど。利府から世界へ」 真栄工芸 熊谷一 社長 「利府の名産であるナシの木を使ってこういうことできるんだよということを世に知らしめられればいいなというふうに思っています」 ナシ農家にも見てもらいました。 阿部清梨園 阿部清隆さん(Q第一印象は?) 「全然ナシの木だと思わなかった分からなかったです」 (Q重さとか触り心地は?) 「しっくりきますね、いつも触ってますからね木には。これをきっかけにナシのことを知ってくださる方もいらっしゃると思うので量産されたらぜひ1台買いたいと思います」 ちなみに価格は80万~100万円だということです。
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