JR米坂線「上下分離方式」運営の場合、新潟県側の地元負担額は年間4・7億~6・1億円、JR東日本が試算
JR東日本と沿線自治体などが米坂線の復旧について課題を議論する「復旧検討会議」の第4回会合が11月19日、新潟県関川村で開かれた。JRは、復旧後の運営方法で鉄道施設を自治体が保有する「上下分離方式」とした場合、運営にかかる年間の地元負担額が新潟県側を想定した坂町(村上市)-小国(山形県)で4億7千万~6億1千万円になると明らかにした。 【画像】JR米坂線の運休区間 JR東によると、上下分離の場合、山形県側の小国-今泉(山形県)の地元負担額は年間8億1千万~10億9千万円となり、両県にまたがる不通区間全体では年間12億8千万~17億円に上るという。 会議はJR東新潟支社や自治体の幹部らが出席し、冒頭以外は非公開で行われた。JRは5月の第3回会合で、復旧後の運営方法として、(1)JR直営(2)上下分離方式(3)第三セクターなどによる運営(4)バス転換-の4案を提示。このうちJR直営は「持続可能性の観点から難しい」としていた。 米坂線は2022年8月の県北豪雨で被災し坂町-今泉が不通となり、バスによる代替運行が続いている。