ソフトバンク近藤健介が粘って口火の12号ソロ…自打球から立て直し、山川穂高に並び本塁打首位
ソフトバンク5―1日本ハム(28日)――ソフトバンクが快勝。三回に今宮の犠飛で勝ち越し、五回にも加点した。スチュワートが初の1試合2桁奪三振。日本ハムは拙守が響き、引き分けを挟んで3連敗。 【写真】ソフトバンク・スチュワート納得の13K3勝目…的絞らせずリズムよく「ストライク先行」意識
ソフトバンクの近藤が12号ソロを放ち、攻撃の口火を切った。今季2敗を喫している日本ハムの山崎に対し、効果的な先制パンチとなった。
二回、ファウルで粘って8球目の外角の速球を捉えた。上がった瞬間、左飛かと思われた打球は伸び、左翼席ぎりぎりに飛び込んだ。「大事な先制点となる本塁打になって良かった」と喜んだ。
3球目に自打球を脚に当ててかなり痛そうなしぐさを見せていた。そこから短い時間の中で心身を立て直しての一打。打席に注ぐ集中力の高さを見せつけた形だ。
昨季に続いてソフトバンク打線は、左投手を苦にしている。この試合の前までのチーム打率は、右投手に対しては2割7分8厘だが、左は2割3分2厘。そうした中、左打者の近藤は左投手からも2割7分5厘をマークしている。
今季の本塁打のうち左翼と左中間に4本、中堅に1本、右翼と右中間に7本と、広角に強い打球を打ち分けられるのが強みとなっている。本塁打ランキングでトップを走っていたチームメートの山川が不振に陥ってアーチが出ない間に、昨季の本塁打王がとうとう追いついた。(渡辺直樹)