次は8月16日 タイの「影のない日」
【特派員オンライン】
タイには「影のない日」がある。年に2回、太陽が直上に来て、影が真下に落ちて見えなくなる現象が起きる。バンコクでは今年、1回目が4月26日午後0時16分にあった。 【写真】積み上げた箱や紙筒の影はなくなっていた=26日午後0時16分、タイ・バンコク 強烈な日光の下、缶や箱、紙筒などを垂直に立ててみると、確かに影は消えていた。北回帰線と赤道の間に位置するタイだからこその体験なのだが、あまり感動はない。道路を見ると、電柱そのものの影はなくなっていても、電線の影はあるし、ビルの軒先などの影も見える。「影のない日」というロマンあふれる呼び方はちょっとあおりすぎな感じである。 実際、現地ではわずかに報じられる程度で、知っている人はほとんどいない。一方で、人々が関心を寄せるのは暑さ。この時期は日照時間が長く、最高気温が40度前後と1年で最も暑い。南国の人々にもこたえる酷暑である。 「不要不急の外出はしません。エアコンの効いた部屋にこもります」と20代のタイ人女性は笑う。そもそも人々があまり外出しないので、影など気にも留めないのではないかと推察する。ちなみに2回目は8月16日。気になる方はぜひ、バンコクへ。