【特集】大地震…「水」は大丈夫?「水道の防災対策」を徹底取材!家庭でできる「新たな備え」とは(every.しずおか)
さらに、市内の小中学校など92か所には「給水栓付受水槽」が設置され、ここから直接水を利用することができます。 この「耐震性貯水槽」を製造しているのは、静岡市清水区の会社で、全国で180を超える納入実績があります。
(カナサシテクノサービス 水槽事業本部 望月敏秀 本部長) 「こちらが耐震性貯水槽の実機になります。こちらは静岡市など公共水道事業者に納める製品の約10分の1のサイズ(1000人×3日分)。主に民間のマンションや公的な施設に納める製品になります。地下に埋設された水槽なので、(水道管から)絶えずフレッシュな水が水槽の中をかくはんしながら循環して、常に水質を安定して維持できる水槽になります」 「耐震性貯水槽」などの存在は安心を届けてくれますが、やはり大切なのは各家庭での水の備蓄です。
(静岡市上下水道局 平田 彰一郎さん) 「人間は生きるために1日ひとり3ℓ必要だといわれていますが、できれば自助の協力として、ひとり1日3ℓを7日分は備蓄してほしい」 4人家族で考えると、84ℓとなります。しかもこれは、飲料水として必要な量で、洗濯やトイレに使う生活用水は、更に1人1日あたり10ℓ以上必要との試算もあり、4人家族で280ℓです。 そこで、備えておくと役立つと思われるのが…
(三和建設 井出雅士 代表) 「こちらが雨水タンク。150ℓの水が入る大きさ」 飲料水にはなりませんが、雨水を貯めておくことで災害時に生活用水として利用できます。
(三和建設 井出雅士 代表) 「この大きさで設置費用 約10万円(工事費込み)くらい、1日で取り付けが可能です」 県内の自治体の中には設置に助成制度を設けているところもあります。
また、設置する家庭が増えているエコキュートも、このタンクから非常時に水を取り出すことができます。 (三和建設 井出雅士 代表) 「非常時に、取水栓をひねることで水をとることができます。370ℓ入っています」 災害時に私たちの命をつなぐ大切な“水”。家庭での備蓄と、給水ポイントの確認が重要となりそうです。 (静岡第一テレビ every.しずおか 2024年3月4日放送)
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