リーグワン開幕戦で王者BL東京が逆転勝利! 勝利を手繰り寄せたモウンガのスキルと執念!
さすが王者、さすがMVPである。『NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25』開幕戦で東芝ブレイブルーパス東京が白星発進した。12月22日、2万2871人を集めた日産スタジアムで横浜キヤノンイーグルスから28-21の逆転勝利を飾ったのだ。 開始早々FLシャノン・フリゼルがシンビン(10分間の一時退場)で数的不利に陥ると、横浜Eが鋭い出足とSHファフ・デクラークの素早いボール回しでペースを掴んだ。デクラークのトライとSO田村優のPG3本で0-16とリードされるも、BL東京は慌てず騒がず。前半の内に1本返すと、後半早々にハーフウェイラインからフリゼルが独走トライ。14-16と迫ったBL東京は攻め手を緩めず、55分CTBセタ・タマニバルのショートパントをSOリッチー・モウンガが巧みにコントロールして早々に逆転トライを決めた。63分に横浜Eが同点トライを叩き付けるが、田村のCGにモウンガが猛チャージし、逆転は許さず。21-21のまま迎えた70分に先発予定のCTBが風邪でメンバーを外れて、急遽先発出場した眞野泰地がギャップを突いて逆転勝ちを手繰り寄せたのだった。 試合後、トッド・ブラックアダーHCが「これ以上ないほど選手たちを誇らしく思う」と称賛すれば、リーチも「開幕戦でキヤノン、昔から苦手にしている相手。望んだ試合展開ではなかったが、今日の勝利は自信につながった。うれしい」と安堵した。 1トライ4ゴールの13点を記録したモウンガはディフェンスでも貢献。22分にデクラーク、62分にはLOマシュー・フィリップのトライを寸前で阻止。諦めずにタックルし、グラウンディングを阻んだモウンガは「たまたまその位置にいただけ。その位置にいれば、誰でも止めていたと思う」とさらり。前記の猛チャージについても「決められると逆転される。勝ちたい一心で走った」と振り返った。世界最高峰のスキルで昨季のMVPにも選出された司令塔は、泥臭いまでの勝利への執念を見せ付けたのだ。 連覇に向けて白星スタートを切ったBL東京はホスト開幕戦で12月29日(日)・味の素スタジアムにて『NTTリーグワン2024-25』第2節・三菱重工相模原ダイナボアーズを迎え撃つ。悔しい逆転負けを喫した横浜Eはコベルコ神戸スティーラーズ戦で12月29日(日)・ノエビアスタジアム神戸に乗り込む。2試合ともチケット発売中。