【MotoGP】今年も強いドゥカティ、開幕戦完璧スタートにボスのダッリーニャも満足。デビュー戦マルケスは「既に恐るべきライダーになっている」
MotoGP開幕戦カタールGPではドゥカティ陣営がスプリントと決勝を制した。ゼネラルマネージャーを務めるジジ・ダッリーニャは、開幕戦でのライダー達の走りをどう評価したのかを明らかにした。 【ギャラリー】開幕戦カタールGPではドゥカティ陣営が快勝した 2024年シーズンの開幕戦は、プラマックのホルヘ・マルティンがポールポジションを獲得。スプリントレースではその勢いのまま、KTMのブラッド・ビンダーやドゥカティファクトリーのフランチェスコ・バニャイヤを振り切ってマルティンが勝利した。 決勝レースではバニャイヤが1周目から先頭を奪うと、その後はライバルを寄せ付けず、チャンピオンの力を示すような走りで優勝。開幕戦はドゥカティ陣営によって制覇された。 バニャイヤとマルティン以外のドゥカティ陣営のライダーも強く、スプリントではトップ10中6台がドゥカティ、決勝でもトップ10中5台がドゥカティだった。 ドゥカティのゼネラルマネージャーであるダッリーニャは、開幕戦では「格別としか言いようのないスタートで、完璧なレースで勝利を収めた」と語る。 「誇張しているわけではなく、本当に素晴らしい。これは重要な成果であるだけではない。開幕戦で勝つというのは、可能な限りベストな始まりを意味しているためだ。なによりも、あまりうまい滑り出しにできなかった週末にこうした結果を得られた」 「ペッコ(バニャイヤ)はチャンピオンらしくレースを支配し、他のライバルが抗えないようなペースを即座に発揮し、必要なときに素晴らしい強さを発揮した」 一方でドゥカティファクトリーのチームメイトであるエネア・バスティアニーニは、スプリントレースを6位、決勝を5位で終えた。バスティアニーニが昨年の苦戦から立ち直ってきていることに、ダッリーニャはひとまず安堵しているという。 「エネアは予想されていたほどのグリップを得られていなかった。しかし、彼が5位となり、ベストライダー達と並んでいくために必要不可欠なポイントを獲得し、再び主役となるチャンスを待っている姿を見るのは安心できることだ」 そしてもうひとり忘れてはならないのが、ドゥカティ陣営デビュー戦となったマルク・マルケス(グレシーニ)だ。マルケスはホンダからの移籍後初戦でスプリントレース5位、決勝4位をマーク。彼より先着したドゥカティ陣営は、マルケスよりも新しいGP24を使うバニャイヤとマルティンだけだった。 「マルティンとマルケスにとっても、重要な時間だった。ホルヘはこれまで以上に攻めて、ポールポジションからスプリントを勝利することで、自らの強さを再確認していた。そして日曜日にも、彼は我々も知っているそのスピードを証明している」 「彼がタイトルをかけて戦うなら、彼は彼自身と戦わなければならないだろう。それも確かなことだ」 「マルクは生来の適応能力によって、すでにその才能を発揮してる。彼にとっては全く新しいバイクであり、初めてドゥカティの2023年モデルでフィニッシュしたわけだが、既に恐るべきライダーとなっている」 「その経験や再びチャンピオンにという野望が、この新しい挑戦で違いを生み出していくだろう」
Lorenza DAdderio