歌舞伎町ホスト街を立ち入り調査 借金・売春問題受け、警視庁
警視庁保安課は15日夜、風営法に基づき、東京・新宿にある歌舞伎町のホストクラブなどを一斉立ち入り調査した。悪質なホストクラブに通う女性が高額な借金を背負い、売春を強いられる事例が問題視される中、店の営業実態を確認した。大阪府警や愛知県警、北海道警なども15日夜、繁華街のホストクラブを立ち入り調査した。 【写真】売春の客待ちをしていたとみられる女性と歩く警視庁の捜査員 3月
警視庁保安課によると、約130人態勢で歌舞伎町と周辺のホストクラブや男性が接客する飲食店「メンズコンセプトカフェ」の約350店舗を対象に実施。義務違反がないか確認したとみられる。 悪質ホストクラブを巡っては、歌舞伎町を中心に女性客に売春を強いるなど問題が相次ぎ、警察庁が11月、全国の警察に取り締まりを強化するよう通達を出した。警視庁は9月にも歌舞伎町のホストクラブなど110店舗に立ち入り、客に売春させるなどの行為は処罰対象になると周知するよう呼びかけている。 問題を受け、新宿区は歌舞伎町のホストクラブの経営者らと連絡会を開催。経営者側は来年1月以降、18、19歳の新規客の来店を断る自主ルールを決めている。