“養成所8浪”を乗り越え競輪選手デビュー 28歳の苦労人ルーキー・松本定「今は結果よりも内容にこだわりたい」
伊東温泉競輪のミッドナイト「ニッカン・コム杯(F2)」が2日、開幕。2Rのチャレンジ予選に出場した松本定(28歳・福岡=125期)に話を聞いた。 「109期から試験を受けていて、9回目の受験でやっと受かりました」という苦労人の松本定は「上で戦っていくために、今は結果よりも内容にこだわって走っています」と力を出し切るレースをテーマに掲げて積極策を続けている。 この日は「S取りを全開で行って突っ張るつもりでした」というプラン通り、突っ張り先行で別線を完封。そして力強く逃げ切る好内容の走りを披露した。「風が強かったけど問題なく走れました。今回初めて使った3・93のギヤも流れていくし悪い感じはしなかったです」 今シリーズは125期の精鋭が多く参戦しており、勝ち上がっていけば同期対決は避けられないところ。 「今回のメンバーはみんな強くて、養成所時代は全然歯が立たなかったです。でも自分は同期対決とかあまり気にしないし、やることは変わらないので。ゴールした時に力を出し切れているように準決、そして最終日もしっかり頑張りたいと思います」と残り2日間の意気込みを語った。(netkeirin特派員)