井岡一翔vsマルティネスは「年間最高試合になる」 名伯楽のサラス・トレーナーが激闘を予告
プロボクシングのWBA、IBF世界スーパーフライ級王座統一戦(7日、東京・両国国技館)の調印式とグローブチェックが5日、東京・渋谷区のシャトーアメーバで行われた。WBA王者の井岡一翔(35)=志成=、IBF王者のフェルナンド・マルティネス(32)=アルゼンチン=らが調印し、6日に東京都内で行われる前日計量を両者がクリアすれば正式に統一戦が成立する。グローブは井岡が黒のウイニング製8オンス、マルティネスは青のエバーラスト製8オンスを使用することに決まった。 両者はお互いに敬意を示しつつ、静かに闘志を燃やした。井岡は「一つ一つ試合に向けて準備をしていきたい。自分自身にフォーカスしているので、対戦相手のことは特に思うことはないけど、彼も試合に向けて準備していると思うので、自分も準備に集中して明日の計量に臨みたい。彼のキャリアをリスペクトしているし、リスペクトしているからこそ越えたい壁でもある。彼と闘いたいっていう気持ちがあったし、この試合が実現して自分も満足している」と語った。 マルティネスは「この場所にいられることを大変うれしく思っている。日本に戻ってきて試合ができることに感謝している。井岡選手にも感謝している。グレートな試合をしたい。歴史に残る試合をしたい。井岡選手、この試合を受けてくださってありがとうございます。大変満足している」と述べた。「井岡選手の印象は私も特にない。私たちは2人とも戦士だ。自分に集中していると思う。今、私たちは明日の計量をパスするための最終段階にある。調子は最高。今までになく最高。非常に仕上がりについては満足しており、チームに感謝している」と紳士的な態度を貫いた。 井岡を指導するキューバ系米国人のイスマエル・サラス・トレーナー(67)は「2人の試合はおそらく年間最高試合になると思う。私たちはマルティネスのことをよく知っている。井岡もまたよく知られた選手で、13年間世界王者で、4階級を制覇している。偉大な王者だ。試合の日にそのすごさが分かると思う。アルゼンチンはサッカーではとても強いことはよく分かっている。サッカーでは勝てないけどね」とジョークを交えつつ、激闘になると予告した。 元世界5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(47)=米国=と2度対戦してともに判定負けしたが苦しめた、元世界2階級制覇王者のマルコス・マイダナ氏(40)=アルゼンチン=がマルティネスのプロモーターとして来日している。井岡について「とても完璧でインテリジェントな選手」と褒めつつも「私たちは歴史を作りたいと思ってやってきた。井岡選手の持っているタイトルをもらうつもりだ。マルティネスが統一王者になると思う。とても良い試合になると思う」と自信を示した。