真夏ほど暑くなくても『梅雨型熱中症』に注意 湿度高いとリスクあり 対策は「除湿」と「経口補水液」
テレビ西日本
12日、福岡県久留米市では今年一番の暑さとなりました。まもなく蒸し暑い梅雨のシーズンがやってきますが、湿度が高くなる時期の熱中症に注意が必要です。 12日昼過ぎの福岡市動物園では、暑さに早くも動物たちはバテ気味です。サルは少しでも日陰にいたいのか、岩山の隅に体を寄せていました。 12日の最高気温は、久留米市で今年一番の暑さとなる32.2℃、太宰府市や糸島市でも30℃以上の真夏日を記録するなど、広い範囲で7月中旬並みの暑さとなりました。
福岡県内で一番暑い32.2℃を記録した久留米市ではー Q.熱中症対策されています? ◆街の人 「水分と塩分を意識して飲むようにしています」 ◆街の人 「子供がいるので、子供はちょっと首元冷たくするものとかつけていたりします」 街の人が気にしていたのが「熱中症」への対策でした。
◆リポーター 「こちら熱中症の危険度を4段階で示す指数系になりますが、正午過ぎの久留米市は3つめの厳重警戒まで上がってきています」 熱中症の危険度を示す「暑さ指数」。 日射しを浴びたときに受ける熱などを指す「輻射熱」と「気温」、そして「湿度」、この3つで判断される指標が、すでに12日、「厳重警戒レベル」になっていました。
そんな中、専門家が注意を呼びかけるのがー ◆北九州市立八幡病院 伊藤重彦 名誉院長 「熱中症っていうのが、流行しやすいのが2つの時期があって、ちょうど今の梅雨時にかなり患者さんが増えます」 これからの時期に増えるという「梅雨型熱中症」。 特に注意が必要なのが「湿度」だと言います。 ◆北九州市立八幡病院 伊藤重彦 名誉院長 「湿度というのが熱中症で最も厄介な影響力を持った原因になっていますので、これが突然襲いかかってきて、熱中症の症状が出やすい環境になってしまう」 九州北部地方は早ければ6月15日(土)にも梅雨入りすると見られています。 この時期に警戒が必要な「梅雨型熱中症」。 どのような点に気をつければいいのでしょうか?