青井実アナ「イット!」視聴率は榎並アナ時代から大暴落…「このままでは幹部の責任問題に発展する」
演出にも問題
視聴率が低調なのは、やはり番組の演出や青井アナのキャラクターに原因があるという。 「青井アナがキャスターに就任してから、実際に仕事をしている報道フロアから歩き、隣接するスタジオに登場するスタイルを続けています。ところが青井アナは身長180センチ台と長身で、どこか前屈みで肩を落として歩きます。これではキャスターとしての自信が伝わってきません。オープニングの挨拶もにこやかではありますが、やはり自信が感じられないので視聴者に媚びるような印象を与えてしまいます」(同・プロデューサー) 青井アナを支えるのは、スタジオでは宮司愛海アナと、お笑い芸人のパトリック・ハーラン。さらに木村拓也アナが各地から中継を担当している。 「青井アナが周囲の出演者とトークを行っても、どこか遠慮がちに見えてしまい、弾んだ会話に感じられません。報道番組としてはストレートニュースをテンポよく重ねていく演出で、これは決して悪くないのです。ただ特徴があるわけではなく、とにかく大過ない進行だけを目指しているようにも思えます。報道フロアと隣接したメリットが全く感じられないのも問題です。報道スタッフも隣で生放送され、単にちょろちょろ映るだけなら仕事の邪魔でしょう」(同・プロデューサー)
「器ではなかった」の指摘
そして、やはり最大の問題点は、NHKからフジに移籍する際に発生したネガティブイメージだという。 冒頭で紹介した「青井実アナがNHK上層部を激怒させた本当の理由 4月から出演するフジテレビを心配する声も」の記事は、青井アナの《対応の拙さ》を指摘した。 青井アナは百貨店・丸井の創業者の孫に当たり、親族企業から役員報酬を得ていた。詳しくは記事を読んでいただきたいが、そもそも報酬の件を報告せず、発覚しても報酬を受け取り続けるなど、《上層部が呆れる》対応ばかりだったのだ。 「報酬問題に加え、NHKに挨拶することなく降板したことなどが明るみとなり、視聴者も呆れたのでしょう。思い出してほしいのは、『ニュースウォッチ9』では田中正良解説委員がメインキャスターの役割を務め、さらに山内泉アナが存在感を発揮していました。つまり青井アナはフジテレビに来ていきなりメインキャスターの大役を任されたわけです。結局、器ではなかったということではないでしょうか」(同・プロデューサー) フジテレビは2016年、新しい報道番組で司会を務める予定だったショーン・マクアードル川上氏が出演を自粛すると発表した。経歴詐称を指摘した報道が原因だった。 さらに18年、同じように新しい報道番組に出演するはずだった登坂淳一アナの出演取りやめも発表した。こちらはセクハラ報道が原因だったと見られている。 「いずれもフジテレビにとっては苦い過去で、青井アナについても早急に手を打つ必要を感じていると思います。とはいえ視聴率が3%台で定着してしまう可能性は否定できず、個人視聴率が1%台という『ぽかぽか』のような状態になってしまうかもしれません。そうなると文字通りの悪夢です。秋の改編時に責任論が噴出してしまうと、青井アナが1年で更迭されても不思議ではありません」(同・関係者)
デイリー新潮編集部
新潮社