【速報】『知事を続ける』と兵庫県知事が表明 自身の『パワハラ疑惑』告発の職員死亡 会見で「知事選で多くの県民から負託を受けた」と語る 副知事は知事に5度『辞職』を進言
兵庫県で斎藤元彦知事のパワハラ疑惑を告発した職員が死亡した問題などを受け、辞職を表明した副知事から辞職を進言された斎藤知事が12日午後5時ごろ会見に臨み「知事選で多くの県民から負託を受けた」「県職員らと信頼関係を再構築し県政を立て直す」と語り『知事を続ける』と表明しました。 ■【動画で見る】「知事を続ける」と表明 自身の『パワハラ疑惑』告発の職員死亡 「知事選で多くの県民から負託を受けた」会見で語る
■知事のパワハラ疑惑告発の元県民局長 『事実無根』として懲戒処分
兵庫県の元西播磨県民局長(60)はことし3月、斎藤知事のパワハラ行為などを告発する文書を一部の報道機関などに配布しました。 しかし、斎藤知事は当初「業務時間中に『嘘八百』含めて、文書を作って流す行為は公務員失格です」と語り、県は内部調査の結果、告発文は『事実無根』だとして、元県民局長を停職3カ月の懲戒処分としました。
■「嘘八百」ではなかった告発 しかし告発の元県民局長は死亡
その後、知事が公務中に20メートル歩かされて職員を厳しく叱責したことを会見で認めるなど、告発文の内容が知事の言う「嘘八百」でないことが明らかになり、強い調査権を持つ『百条委員会』が設置されました。 元県民局長も百条委員会に証人として出頭する予定で、関西テレビの取材に対し、前向きな姿勢を見せていた中、今月7日、姫路市内で死亡しているのが見つかりました。 自殺とみられます。
■「悔しゅうてしゃあない。知事を支えられなかった」副知事が辞職の意向表明
今月10日には県職員の労働組合が斎藤知事に辞職を要求する異例の事態となっていましたが、斎藤知事は定例会見で、辞職の意向について否定していました。 しかし12日、片山安孝副知事が県政の混乱の責任をとるため今月末で辞職する意向を示し、会見で「ほんまに私は悔しゅうてしゃあないですよ。一生懸命やっている知事を何で支えられなかったんだと。支えることができなかった自分に対する非常に強い自責の念がございます」と涙を流しながら語りました。 片山副知事はこれまで5度にわたり、斎藤知事に辞職を進言したということですが、知事は「固辞」していました。
■「選挙で県民から負託を受けた。県政を立て直す」知事続投表明
片山副知事の辞職意向表明を受け、午後5時ごろから斎藤知事が会見に臨み「県職員はじめ多くの皆様との信頼関係を再構築し、それで県政を立て直していくことが私の大きな責任。前回の知事選挙で多くの県民から負託を頂いた」 「これから県政を立て直していくために、大変道は厳しく、時間はかかるかもしれませんし、道は本当に険しいかもしれませんが、県庁を前に進めていく」 「日々の業務の中で1つ1つの対応から私自身を変えていくことが大事だと。それが県民への責任の果たし方だ」と語り『知事を続ける』と表明しました。 また、記者から「知事が辞職をしない理由として、選挙で県民の負託を受けたと。ただ、県庁には知事への批判が届いている。現時点で県民の知事に対する思いを選挙で問うべきでは?」と質問された際、知事は「県民をはじめ、様々な方からご指摘頂いていると承知している」 「そのような状況になっていること、電話対応して頂いている職員の皆様には負担について大変申し訳ない。様々な批判はあると思います」 「(批判を)受け止めながら、よりより県政の立て直し、構築に向けて日々の業務を1つ1つ対応していくことが私の果たすべき責任」と答えました。
関西テレビ