絶滅危惧種のヒスイカズラの花

水戸市植物公園（水戸市小吹）で現在、熱帯植物「ヒスイカズラ」の花が見頃を迎えている。（水戸経済新聞） 【写真】60cmから1mほどの長さの花房 　ヒスイカズラはフィリピン原産のマメ科植物で、国際自然保護連合のIUCNレッドリストに登録されている絶滅危惧種。同園では1992（平成4）年にヒスイカズラを導入。2021年のリニューアルオープン時には、新しい株の展示を始めた。今年も2月にはつぼみができ、3月中旬に開花が始まった。紫色のつるから勾玉（まがたま）のような形のつぼみが膨らみ、鮮やかなエメラルドグリーンの花が開く。花房の長さは、つぼみができ始めてから開花する頃までに、60センチから1メートルほどに成長する。 　園芸指導員の木村弥生さんは「鑑賞大温室内の滝の近くで花を見ることができるほか、今年は来訪者にもっと近くで楽しんでいただきたいと、2階の開花スペースに『撮影・鑑賞用スポット』も用意した」と話す。同スポットの椅子に座ると、ヒスイカズラを背景に撮影でき、間近で花を鑑賞することができる。 　木村さんは「温室内には花房とつぼみを合わせて170ほど確認しているので、4月中旬までは見頃が続くのでは」と話し、「きれいに咲いているので、ぜひ皆さんに楽しんでいただけたら」と呼びかける。 　開園時間は9時～17時（入園は16時まで）。月曜休園（祝日または振替休日の時は翌日）。入園料は、一般＝300円。小中学生と水戸市、笠間市、ひたちなか市、那珂市、小美玉市、茨城町、大洗町、城里町、東海村居住の60歳以上＝150円。