女に罰金10万円…犬2匹に“狂犬病”予防接種を受けさせず 無職の40歳、動物飼養施設の責任者だった 親族男性と餌や水を与えずに衰弱させた疑い…2人とも不起訴に
俳優の杉本彩さんが理事長を務める公益財団法人「動物環境・福祉協会Eva」の松井久美子事務局長は「需要があるからペットショップやオークションが存在する。気軽に幼齢動物を衝動買いできる環境をなくさなければ」と訴える。 2019年の改正動物愛護法は生後56日以内の販売禁止や、繁殖の年齢上限などを設け、動物虐待の罰則も強化。しかし「全国の犬猫を扱うブリーダーやオークションで規制が守られていないという調査結果がある。売れ残りや繁殖期間が終わった犬猫を保護犬、保護猫に出すなどビジネスに利用している実態もあり、受け皿があると規制を強化しても何も変わらない」と言う。 同団体は行政に改善を要望する活動も行う。事務局の木野内晃子さんは「何度立ち入りしても虐待を見逃していた自治体もあった。適切な行政指導、処分をしてほしい」と強調した。