「当の野田さんから何も説明がない」 国民・玉木氏、首班指名選挙で野田氏に投票しない理由を説明
国民民主党は衆院選で議席数を4倍増に
国民民主党の玉木雄一郎代表が8日、東京・丸の内の日本外国特派員協会で行われた記者会見に出席。週明けの11日に迫った特別国会での首班指名選挙について、あらためて「玉木雄一郎」に投票することを強調した。 【写真】「マジそっくり」「二度見した」玉木代表も激似認めた女子アナとの2ショット 議席数を4倍増とした衆院選について、玉木氏は「多くの政党が政治とカネの問題に多くの時間を費やすなか、私たちは手取りを増やす政策を正面から訴えたことです。その対象は若者、現役世代。今の日本は高齢者が多く、高齢者ほど投票率が高いため、与党だけでなく野党も高齢者に向けて政策を出している。そんな中で現役世代をターゲットにした政策を訴えたことが議席を増やした要因だと思います。ただ、高揚感や興奮は全くありません。議席の増加は現役世代の将来に対する不安の表れ。期待をしてくれた若い人に応えるために、何が何でも政策の実現に力を注いでいきたいと思っている」と総括。今後については「103万円の壁」引き上げの議論を進めていくことを訴えた。 週明けに迫った首班指名選挙については、「1回目も(決選投票の)2回目も、玉木雄一郎と書きたいと思います。(自民党の)石破(茂)さんとも(立憲民主党の)野田(佳彦)さんとも書かない。私たちは誰と組むかではなく、政策の実現のために行動していく」と強調。政権交代の可能性も残る投票について、あくまでも自身の名前を書くよう党議拘束をかけていくことを示した。 「決選投票は上位2人への投票となる。こと2回目の投票で玉木雄一郎と書くとなると、反則になるのでは。与党に加担することになるのでは」との質問については、「与党の定義は内閣に大臣を出すかどうか。与党以外が野党です。投票は石破さんにはしません。民意は政治とカネで与党に過半数を与えなかったわけですから、我々が石破さんに投票する道理はない」と玉木氏。 立憲の野田代表に投票しない理由については「2つあります。1つは、28議席しか持たない私たちが野田さんと書いても、過半数は取れません。維新も書かないと言っているし、れいわも書かないと言っているなかで、私たちの投票が有利な変化をもたらさないからです。2つ目の理由は、仮にすべての野党、共産党から日本保守党、右から左までが野田さんに投票したところで、どういう統一政策を打ち出していくのか、憲法改正や国防についてどういう方針で進めていくのか、当の野田さんから何も説明がないから。国民の民意に忠実に応えるためには、1回目も2回目も玉木雄一郎と書く。こういう方針を決めました」と話した。
ENCOUNT編集部/クロスメディアチーム