バルセロナ完全復活!クラシコに続いてベティスにも5発大勝…コパ・ベスト8進出を果たす
15日のスペイン国王杯(コパ・デル・レイ)ベスト16、バルセロナはホームでのベティス戦で5-1の大勝を収めた。 【動画】ガビが先制点!セレブレーションは控える… コパ・ベスト32のバルバストロ戦(4-0)、スペイン・スーパーカップ準決勝アトレティック・クルブ戦(2-0)、決勝レアル・マドリー戦(5-2)と、1月に入り3連勝を果たしているバルセロナ。昨年3連敗で終えたホームのモンジュイックでも勝利を取り戻し、完全復活をアピールしたいところだ。 フリック監督はGKペーニャ、DFクンデ、アラウホ、クバルシ、ジェラール、MF後列フレンキー・デ・ヨング、ペドリ、前列ヤマル、ガビ、ハフィーニャ、FWダニ・オルモを先発で起用。レヴァンドフスキをベンチに置いて、オルモを偽9番とするシステムを採用している。 バルセロナは前半からベティスを圧倒する。ボールを保持して攻め込み、奪われればすぐに奪い返して70%近いポゼッション率を記録。オルモが前線でスペースメイクをして、インサイドハーフのガビ、両翼のハフィーニャ、ヤマルが積極的にフィニッシュに絡んでいった。 バルセロナの良質なパフォーマンスは、試合開始から3分後にスコアに反映された。ペナルティーエリア手前のペドリ、エリア内のオルモとボールをつなぎ、オルモの横パスをガビが受ける。ガビはまず右足でボールをコントロールし、すかさず左足でシュートを放ちネットを揺らした。 幸先よく先制したバルセロナは、27分に追加点を獲得。ペドリがオーバーラップするクンデに横パスを送ると、クンデはあえてスルーしてそのままペナルティーエリアに走り込み、その奥にいたヤマルがボールを受ける。ヤマルが間髪入れず前方のクンデに浮き球を送ると、背番号23は強烈なボレーを枠内に叩き込んだ。バルセロナはさらに前半AT5分にも、ヤマルのスルーパスからクンデが再びシュートを決めるが、こちらはオフサイドの判定となっている。 後半もバルセロナの攻勢は止まらない。59分には、ここまでもドリブル、左足アウトサイドのクロス、股抜きパスなどで、その天才性を存分に発揮していたヤマルを起点として3点目を決める。速攻の場面、17歳FWは自陣からドリブルを仕掛け、いとも簡単2枚を抜き去ってペナルティーエリア内に侵入。そのシュートはブロックされてしまったものの、こぼれ球をハフィーニャが押し込んでいる。 バルセロナはまだまだ止まらず、モンジュイックに集まった観客を歓喜させ続けた。67分にはオルモが浮き球のパスから、途中出場のフェランが右足のシュートを決め切って4点目。さらに75分には、今度はフェルミンのスルーパスからヤマルがDFラインを突破し、ペナルティーエリア内右から左足のシュートを対角線上に決め切っている。クラシコに続く、マニータ(5得点)達成である。 84分にはクンデがヘスス・ロドリゲスを倒してPKを献上し、ヴィトール・ロケに1点を返されたバルセロナ。それでも4点リードで試合終了を終え、コパ・ベスト8に進出を果たしている。 フリック監督率いるチームは昨年11~12月の絶不調(9試合3勝2分け4敗)から、完全復活を果たしたことをアピール。加えて前線でのスペースメイクのほか、ボールを奪われた直後に素早いプレッシングを仕掛ける上でも、オルモの偽9番システムは有用なオプションとなりそうだ。