『モアナと伝説の海2』が北米で大ヒットスタート 複数の興行収入記録を更新
『モアナと伝説の海2』が北米で大ヒットスタート 複数の興行収入記録を更新
『モアナと伝説の海2』が北米でオープニング週末に驚異的な興行収入を叩き出し、複数の記録を更新したことが明らかとなった。ほかのいくつかの超大作映画とともに、感謝祭の週末として史上最高の売上を達成している。 「モアナと伝説の海2」画像・動画ギャラリー 『モアナと伝説の海2』は米国で感謝祭を目前とした2024年11月27日に公開され、1億2500万~1億3500万ドル(約189億~204億円)と予測されていた初動を大きく上回るスタートを切った。映画自体の評価はまちまちだが、ディズニーとComscoreの数字によると、公開から5日間の北米興行収入は2億2100万ドル(約334億円)、全世界で3億8600万ドル(約583億円)という大ヒットを記録している。 ディズニーは現地時間12月1日に発表したプレスリリースで、今回のオープニング成績がどれほど多くの記録を破ったかを明かした。『モアナと伝説の海2』はオープニング5日間で歴代最高となる興行収入(『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の2億560万ドルを超える記録)を達成しただけでなく、感謝祭期間の公開初日と週末、さらに感謝祭当日とブラックフライデーの興行収入でも歴代最高を記録。この3億8600万ドルという数字は、2024年の世界オープニング興行収入でナンバーワンを記録した『デッドプール&ウルヴァリン』の4億3800万ドルに続いて2位となっている。 2024年はディズニーにとって復活の年となり、『デッドプール&ウルヴァリン』と『インサイド・ヘッド2』に続き、『モアナと伝説の海2』は1億5000万ドル超えの北米初動興行収入を達成した3本目のディズニー映画となった。昨年、ディズニーの興行成績は低迷し、10億ドルの大台を突破した映画はなかった。今年は、すでに『デッドプール&ウルヴァリン』と『インサイド・ヘッド2』が10億ドルのヒットとなっている。『モアナと伝説の海2』がどこまで記録を伸ばすかはわからないが、素晴らしい滑り出しを見せていることは確かだ。 しかし今回、真の勝者は全体の興行収入だったとも言える。家族連れが『モアナと伝説の海2』を観に押し寄せる一方、『ウィキッド ふたりの魔女』と『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』の2作は合わせて「グリックド(Glicked)」と呼ばれ、公開2週目も衰えぬ勢いを見せた。「ウィキッド」は感謝祭の週末にさらに1億1750万ドル(約177億円)を稼ぎ、北米の累計興行収入は2億6242万ドル(約396億円)、劇場公開から10日間の世界累計興行収入は3億5920万ドル(約542億円)となった。 一方の「グラディエーターII」も引き続き堅調な成績を収め、週末に4400万ドル(約66億円)を稼ぎ、北米累計興行収入は1億1120万ドル(約168億円)、世界累計興行収入は3億2000万ドル(約483億円)となった。 この3本によって、全体の興行収入は4億2500万ドル(約641億円)以上に押し上げられた。これは、『シュガー・ラッシュ:オンライン』、『クリード 炎の宿敵』、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』が3億1500万ドルを稼いだ2018年の最高記録を上回る数字だ。 今年はほかにも、『クレイヴン・ザ・ハンター』や『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』、『ライオン・キング:ムファサ』、『Nosferatu(原題)』といった大作が米国公開を控えている。
Alex Stedman