ホンダ、30年までにHV販売の倍増目指す-次世代システム導入も
(ブルームバーグ): ホンダは主要市場で需要が増加していることを受け、ハイブリッド車(HV)の販売台数を2030年までに年間130万台とすることを目指す。
実現すれば65万台だった23年の中国を除く地域でのHV販売台数からは倍増することになる。ホンダは同目標の達成に向け、26年以降に2つの改良された車両生産プラットフォームを展開し、より効率的で収益性の高い小型と中型のハイブリッドシステムを導入する計画だ。
ホンダの林克人四輪事業本部長は栃木県にある走行テストなどを行う同社の試験施設で記者団に対し、2050年カーボンニュートラルの目標は変わらないとした上で、「ハイブリッドのマーケットがこの後拡大していくと思っている」と話した。その上で、「ボリュームで大きくなるのはやはり北米」と続けた。
HVは北米市場で日本メーカーが競争力を取り戻すのに役立っている。中国では急成長する電気自動車市場(EV)の分野で苦戦を強いられる中、伝統あるブランドにとって北米は最大かつ最も重要な市場である。
排ガスに対する規制は来年、米国で強化される予定だ。欧州、日本、中国でも規制が強化される中、ホンダは新型ハイブリッドシステムがこれらの規制に対応するのに役立つと見込む。
原題:Honda Aims to Double Hybrid Sales by 2030 With Revamped Engines(抜粋)
--取材協力:稲島剛史.
(c)2024 Bloomberg L.P.
Nicholas Takahashi