【2月13日はニーサの日】新NISAをはじめる際に気を付けたいこととは?
人気の投資信託はリスクが高い場合も
ここまで読んできて、複雑さや選択肢の多さに困惑する人もいるのではないでしょうか。 そこでなるべく簡単に新NISAを始めようとした場合、とりあえず人気商品を選んでおけばいいと考えるかもしれません。 しかし最適な資産運用は一人ひとり違います。「多くの人が選んでいる商品なら安心」とは限らないため、注意が必要です。 日本では特定の資産がブームになる傾向があります。投資熱が集まる対象はFXや新興国株などです。 こうした投資でよい結果を得た人もいる一方、特定の資産だけに投資したことで失敗したというケースも多く聞きます。 足元で新NISA向けに人気があるのは、世界株や米国株だけの投資信託です。 2024年1月時点で純資産総額が大きい上位5銘柄を見ると、すべて世界株か米国株の投資信託であることがわかります。 ここに記載がある人気商品には共通点があります。それは、投資対象を株式だけに限定しているため、相対的にリスクが高いということです。
株式や債券を組み合わせてリスクを抑える
投資信託は、さまざまな銘柄に分散投資をするので、投資対象が株式だけであっても、個別株に集中投資をするのと比べるとリスクは抑えられます。 しかし、株式と値動きが異なる債券などにも分散投資をする場合と比べると、リスクは高くなります。 資産運用の基本は、株式や債券、金、不動産など値動きが異なる資産に投資対象を分散することです。 これがリスクを抑えて安定的にリターンを狙うことにつながります。 もちろんこうした分散投資をしていても、一時的にリターンがマイナスになることもあります。 しかし、それを受け入れ、淡々と運用を続けていくことで、長い目でリターンの最大化を狙うことができるのです。
参考資料
・金融庁「つみたて投資枠対象商品届出一覧」 ・一般社団法人 投資信託協会「NISA成長投資枠の対象商品」
小松原 和仁