「日本人に謝罪したわけではない」井上尚弥との決戦迫るネリ、母国で挑発言動を連発「俺が犯した罪は体重超過だけ」
「イノウエは俺を待っていたんだ」
山中氏との初陣となった17年に犯したとされているドーピング違反に対しては、謝罪の意を示さなかった。その理由について問われたネリは「あの時は完璧に俺はクリーンだった」と続ける。 「あの時も問題が大きくなったのは事実だけど、俺が犯した罪は体重超過だけだ。その理由はいくつかのインタビューで説明したし、実際に出場停止処分も受けた。すべてはもう過去の出来事だ。 だから今はウエートの管理に集中して取り組んでいる。繰り返すけど、起こったことは変更が利かないんだ。でも、今回はこれまでとは違うルイス・ネリを披露できると確信している。俺は変わったんだ」 やはり、と言うべきか。ネリは悪びれる様子なく、日本のファンを煽る言葉を並べる。そうした言動は「悪童」と評される所以でもあるだろう。 さらに「全ての日本人とアメリカ人はチケットを売るためにメキシコ人ボクサーを必要としている。俺こそが“その”メキシコ人なんだ。イノウエが熱望するビッグイベントはフルトンやタパレスでは実現できなかった。俺を待っていたんだ」と続けるネリは、インタビュアーにポツリと投げかけてもいる。 「モンスターが、誰も予想していなかった初めての敗北を喫する。そんな予感がしないか?」 今回の試合で「リング上では下品に振る舞う」と強調する29歳が、「史上最強」の呼び声もある井上にいかに立ち向かうか。およそ2週間後のゴングが、ますます楽しみになってきている。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]