海宝直人 三浦春馬さんが主演予定だったミュージカルに再挑戦「前回は舞台入りすることもギリギリだった」
俳優の海宝直人が26日、大阪市内で行われたミュージカル「イリュージョニスト」(2025年4月8~20日=大阪・梅田芸術劇場)の取材会に出席した。 本作品は、2006年に映画化された、作家・スティーヴン・ミルハウザーの短編小説「幻影師アイゼンハイム」を舞台化したもの。21年1月の日本公演は、出演予定だった俳優の急死による配役変更やコロナ禍でわずか5公演のコンサートバージョンになるなど紆余曲折を乗り越え上演された。今回は英国演劇界の奇才トム・サザーランドがフルバージョンの演出に挑む。 舞台は19世紀末のウィーン。海宝演じるイリュージョニスト・アイゼンハイムは、興行主ジーガ(濱田めぐみ)と共に世界中を巡業する最中、幼い頃に恋心を寄せあった侯爵令嬢ソフィ(愛希れいか)と再会する。 役どころについて海宝は「幼少期にソフィと出会って、身分違いの恋だったために引き離されてしまい、その思いをずっと胸に秘めながら自らの腕を磨き続けてきたイリュージョニストです。完璧主義で、すごくナーバスになったり、緊張したり人間らしいキャラクター」と解説した。 前回は、出演予定だった三浦春馬さんが20年7月に急死し、海宝が代役に抜てきされた。しかもコロナ禍の影響で稽古もストップし、ZOOMによる稽古だったという。 「前回は舞台入りすることもギリギリだったので、今回は最初からみんなと稽古できる。役同士の関係性を前回より深めていけたらいいな」と意気込みを語った。 今までのミュージカルにはない、イリュージョンとの融合が見どころだとし「見たことのない、すばらしい作品をお届けしたいという熱量は本当にすごいものがある。お客さまもこの作品の傍観者ではなく、俳優たちと〝共犯関係〟になるんじゃないかと思います。ぜひ体感しに来ていただければ」とアピールした。
東スポWEB