3団体統一ヘビー級王者ウシク「戻るかも」4団体統一後に全ベルト返上しクルーザー級復帰も
プロボクシング3団体(WBAスーパー、IBF、WBO)統一ヘビー級王者オレクサンドル・ウシク(36=ウクライナ)が4団体王座統一後、全ベルトを返上する可能性を口にした。 【写真】ウクライナ人避難先でベルト死守したウシク 19日、サウジアラビア・リヤドでWBC世界同級王者タイソン・フューリー(35=英国)との同級4団体王座統一戦を控え、既に現地入り。米スポーツ局TNTスポーツのインタビューに応じ「もしかしたらクルーザー級に戻るかもしれない。多分、そうする」とヘビー級王座統一後、世界ベルト4本を手放すことを示唆した。ウシクは18年7月にクルーザー級で4団体統一に成功。19年からヘビー級に転向している。 フューリー戦は当初2月17日に組まれていたが、フューリーがスパーリング中に10針を縫うほどの右目上裂傷を負い、5月19日にスライドされていた。ウシクは「チャンピオンは1人だけだ。(ヘビー級で金メダルを獲得した)12年ロンドンオリンピック(五輪)の時と同じぐらい素晴らしい気分だ。同じように若くてエネルギッシュ。前に進みたいという大きな意欲を持っている」と自信満々だ。 22年2月から始まった母国へのロシア侵攻は続いている。自らも一時、ウクライナ軍のキエフ領土防衛隊に入隊していた経緯もあるウシクは「これは私のキャリア、スポーツキャリア、陣営の中でもっとも重要な試合になる。私の勝利はウクライナ国民全体の勝利と言いたい。そして敗北は個人的なものだ」と母国の思いを背負って戦う姿勢を示していた。