<強く、前に・明徳義塾>選手紹介/8 /高知
◇積極的に塁狙わせる 玉田大貴外野手(2年) 小学校低学年の時、少年野球の監督を務めていた父の下で野球を始めた。昨秋は三塁ランナーコーチとしてグラウンドに立ち、積極的に次の塁を狙わせることを意識してきた。 父が監督として尊敬していたのが他でもない馬淵史郎監督だった。家には馬淵監督について書かれた本があり、明徳の試合も父とよく見ていた。守備からリズムを作り、打つだけでなく小技も使って勝利に導く明徳の野球に幼い頃から触れ、「こういう野球がやってみたい」と北国から南国・高知へ飛び込んだ。 初めは慣れない寮生活に加え、正反対の気温にも戸惑ったが、憧れてきた明徳の野球を頭にたたき込んだ。「チームの誰より声を出し、優勝に導けるよう頑張る」と甲子園でも的確な指示で勝利に貢献する。 右投げ右打ち。札幌市立新川中出身。 ◇猛練習の末の背番号 平尾歩暉内野手(2年) 昨秋はメンバーに入れず悔しい思いをしたが、猛練習の末に背番号を勝ち取った。「平尾がチームの中で一番努力している」と練習姿勢に対する指導陣の評価は高い。 ベンチに入れなかった昨秋、一時は調子もモチベーションも下がった。そんなとき心の支えとなったのは遠くから応援してくれている両親の存在だった。つらいときに連絡を取り、電話で「頑張れ」と励ましてもらう度、気合を入れ直した。甲子園の舞台に立つべく、早朝や練習終わりにも素振りやノックに励んだ。 目指すのは「長打も単打も打てる、打率を残せるバッター」だ。最近は「打球がよく飛ぶようになった」と冬季練習の成果を感じている。好きな言葉は「継続は力なり」。地道な努力が夢舞台でも実を結ぶよう、今日も黙々とバットを振っている。 右投げ右打ち。福崎町立福崎東中(兵庫県)出身。