英新車販売、10月は6%減 今年2度目のマイナス=業界団体
[5日 ロイター] - 英自動車工業会(SMMT)が5日発表した10月の新車登録台数は前年比6%減の14万4288台で、今年2度目のマイナスとなった。バッテリー電気自動車(BEV)以外全車種で減少したという。 今年納車されたBEV新車は約30万台、年初からの市場シェアは18.1%と昨年の16.3%を上回っているが、国の目標である22%には届いていない。 10月に公表された労働党政権初の予算で、リーブス財務相はゼロエミッションの新車購入補助金を引き上げ、EV導入を支援した。 SMMTは「予算ではBEVに対する既存の政策とフリート(事業用車両)支援策が延長されたが、自動車物品税と社用車税の変更で低炭素車両の購入と車両入れ替え全般に対するインセンティブが損なわれ、道路輸送に伴う排出量全般の削減が遅れる恐れが出ている」と指摘した。 10月のBEV販売台数は多数の新モデル登場にけん引され、24.5%と今年最も大きな伸びを記録。この月の市場シェアは20.7%に達した。 SMMTのマイク・ホーズ会長は「市場全体の車両入れ替えは依然最速の脱炭素方法で、全体的な導入減少は経済、投資、環境にとって良いニュースではない」と述べた。