片岡仁左衛門&坂東玉三郎による「於染久松色読販」&「神田祭」、歌舞伎座で再び
「四月大歌舞伎」が、4月2日から26日まで東京・歌舞伎座で上演される。 「四月大歌舞伎」昼の部には、「『双蝶々曲輪日記』引窓」「七福神」「夏祭浪花鑑」が並んだ。「引窓」では、南与兵衛後に南方十次兵衛を中村梅玉、女房お早を中村扇雀、濡髪長五郎を尾上松緑、母お幸を中村東蔵、「七福神」では恵比寿を中村歌昇、弁財天を坂東新悟、毘沙門を中村隼人、布袋を中村鷹之資、福禄寿を中村虎之介、大黒天を尾上右近、寿老人を中村萬太郎が勤める。また「夏祭浪花鑑」では、住吉鳥居前の場、難波三婦内の場、そして長町裏の場が上演され、団七九郎兵衛 / 徳兵衛女房お辰に片岡愛之助、一寸徳兵衛に尾上菊之助、団七女房お梶に中村米吉、傾城琴浦に中村莟玉、玉島磯之丞に中村種之助、釣船三婦に中村歌六がキャスティングされた。 玉三郎&仁左衛門の強悪な夫婦、中村屋一門による追善狂言「二月大歌舞伎」開幕 夜の部では、土手のお六を坂東玉三郎、その夫・鬼門の喜兵衛を片岡仁左衛門が勤める「於染久松色読販」、そして鳶頭に仁左衛門、芸者に玉三郎が扮する「神田祭」が続く。玉三郎と仁左衛門が「於染久松色読販」と「神田祭」を続けて歌舞伎座で上演するのは、2021年の「二月大歌舞伎」以来のこと。「於染久松色読販」では薄汚れた強悪な夫婦、「神田祭」では粋で美しいカップルに扮する仁左衛門と玉三郎に注目しよう。夜の部ではさらに、九條武子の作による「四季」が披露され、菊之助、愛之助が春を、中村芝翫、中村橋之助、中村児太郎が夏を、片岡孝太郎が秋を、松緑と坂東亀蔵が冬を表現する。 なお、歌舞伎座では本日2月2日から十八世中村勘三郎十三回忌追善「猿若祭二月大歌舞伎」が開幕した。 ■ 「四月大歌舞伎」 2024年4月2日(火)~26日(金) 東京都 歌舞伎座 □ 昼の部 一、「『双蝶々曲輪日記』引窓」 出演 南与兵衛後に南方十次兵衛:中村梅玉 女房お早:中村扇雀 濡髪長五郎:尾上松緑 母お幸:中村東蔵 二、「七福神」 改訂:今井豊茂 出演 恵比寿:中村歌昇 弁財天:坂東新悟 毘沙門:中村隼人 布袋:中村鷹之資 福禄寿:中村虎之介 大黒天:尾上右近 寿老人:中村萬太郎 三、「『夏祭浪花鑑』序幕 住吉鳥居前の場 二幕目 難波三婦内の場 大詰 長町裏の場」 作:並木千柳、三好松洛 出演 団七九郎兵衛 / 徳兵衛女房お辰:片岡愛之助 一寸徳兵衛:尾上菊之助 団七女房お梶:中村米吉 傾城琴浦:中村莟玉 玉島磯之丞:中村種之助 釣船三婦:中村歌六 □ 夜の部 一、「『於染久松色読販』土手のお六 鬼門の喜兵衛」 作:四世鶴屋南北 改訂:渥美清太郎 出演 土手のお六:坂東玉三郎 山家屋清兵衛:中村錦之助 髪結亀吉:中村福之助 鬼門の喜兵衛:片岡仁左衛門 二、「神田祭」 出演 鳶頭:片岡仁左衛門 芸者:坂東玉三郎 三、「四季」 作:九條武子 出演 〈春 紙雛〉 女雛:尾上菊之助 男雛:片岡愛之助 〈夏 魂まつり〉 亭主:中村芝翫 若衆:中村橋之助 舞妓:中村児太郎 〈秋 砧〉 若き妻:片岡孝太郎 〈冬 木枯〉 みみずく:尾上松緑 みみずく:坂東亀蔵