巨人・大勢「僕自身も苦労」川崎病を支援へ「採血が回ってこないこともある」「知ってもらうきっかけに」
巨人・大勢投手(25)が8日、1月の地震と豪雨で被害を受けた石川・輪島中を訪問し、約250人の児童と交流した。球団の社会貢献活動「G hands」の一環で、右腕にとっては人生初の現地ボランティア。今後の社会貢献活動について「知ってもらうきっかけになるように」と自身も経験した「川崎病」の患者を支援するプランを明かした。 被災地の子どもたちから元気を受け取った。緑のハチマキを額に巻き、大玉送りやリレーに汗を流し、昼食時はカレーを手渡した。「パワーを送る側のつもりで来たんですけど、逆にパワーをもらった」。一方で、能登空港からの道中では倒壊した家屋、崩落した山肌を目の当たりに。「今こうやって何不自由なく野球をできて、生活をしているのは当たり前じゃないと感じました」と、復興が進まない現状に心を痛めた。 右腕は生後間もない頃、全身の血管に炎症が起きる川崎病を発症。乳幼児の1000人に3人の割合で発症し、40度近い高熱が出る。「そこまで知られてない病気で、採血が回ってこないこともある。僕自身も苦労したので、知ってもらうきっかけになるように」と同病患者の支援活動に意欲を示した。今後、球団や病院関係者と活動詳細を詰めていく予定。野球を通じて社会貢献するためにも、魂のこもった剛球を投げ続ける。(内田 拓希)
報知新聞社