メインイベントで対戦する鈴木千裕（左）と五味隆典

「KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”」（6月23日、東京・国立代々木競技場 第二体育館）の前日計量が6月22日、都内で行われた。メインイベントで対戦する鈴木千裕（クロスポイント吉祥寺）は72.15kg、五味隆典（東林間ラスカルジム）は72.95kgでともに規定体重の73.0kgをクリアした。 　その後に行われた会見には揃って出席も、五味はその後に行われたフォトセッションはキャンセルして帰路に就いた。 　計量では鈴木が量りに乗り、クリアしたところで「五味が遅れている」とアナウンスされるも、その直後に到着。量りに乗ってこちらもクリアした。その後のフォトセッションでは2ショットには応じるも、フェイスオフは拒否の五味。

五味の一連の行動に鈴木の心中やいかに

　計量後の会見で五味は「明日は楽しみますよ、はい」とさらり。今回は久しぶりに73kgまで体重を落としての試合となるのだが「まあ、できるんだなと。一昨日は焼き肉を食べている。昨日の夜も軽くバナナとか食べている。絶食はしていないんで、できるんだなと思うが、しばらくはやりたくない。あと1年後くらいで」と順調な調整ぶりをうかがわせた。 　鈴木は「やってきたことを全部出して勝ちます」とこちらも短めのコメント。五味が計量をクリアし、コンディションを整えてきたことについては「普通なんじゃないですか。じゃないと王者になれないし」とさらり。 　明日はビッグマッチのメインとなるのだが五味は「いつも通り、みんなが熱くなるような試合と年じゃないというものを見せたい。年齢を理由にあきらめないこととか挑戦をあきらめないこと」、鈴木は「KNOCK OUTを背負っている王者の姿を見せる。KOで決着をつけます」とこの試合で見せたいことをそれぞれ挙げた。

計量ではフェイスオフを拒否

　試合を翌日に控えた感情としては五味は「相手には何にもない。眠い。お腹もいっぱいになったし、早く帰りたい。うん」、鈴木は「やることやってきたんで、明日はお互いにちゃんとリングに上がって正々堂々と戦いたい」と語った。 　会見が終わり、降壇する際に「帰ろう」と発した五味だったが、本当に帰ってしまい、その後のフォトセッションには姿を見せなかった。 　2人については、鈴木が「超RIZIN.3」でのマニー・パッキャオとの対戦が発表された10日の前日の9日にKNOCK OUTの山口元気代表が五味にその旨を伝えたところ、五味は11日の公開練習をドタキャン。一時は山口氏も連絡が取れない状況になるなど開催が危ぶまれていた。 　19日には改めて五味の公開練習が行われたのだが、その際に五味は自らの試合がパッキャオvs鈴木戦のプロモーションのように扱われることへの不満があったことなどを口にしていた。