【プレビュー】勝ち点「2」差で迎えるJ1への生き残りをかけた”決戦”。最下位横浜FCと17位湘南が激突 | Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田生命J1リーグは11月24日から25日にかけて第33節が開催。25日、ニッパツ三ツ沢球技場では横浜FCと湘南ベルマーレの一戦が行われる。 ●【動画】太田宏介と安田理大、同級生3人で語る町田や健太さん|内田篤人のFOOTBALL TIME #159
J1への生き残りをかけた”決戦”だ。 ひと枠のJ2降格圏をかけた熾烈な争いは、残り2試合となったタイミングで14位の京都サンガF.C.から最下位の横浜FCまでの5チームに絞られている。その行方を大きく左右する一戦となるが今週末に行われる最下位の横浜FCと17位湘南による”直接対決”だ。しかも両者の勝ち点差はわずか「2」と勝敗によって順位の入れ替わりが起きる可能性もある。そんな状況下で迎える今節注目カードとなる裏天王山だ。 降格圏脱出を狙う横浜FCは前節、サガン鳥栖を3-1で下し、2試合ぶりの勝ち点3を手にした。直近5試合で2勝1分け2敗と着実に勝ち点をの積み重ねられているのはポジティブな点だ。 ただ後がない状況なのは変わらない。今節を引き分けに終われば、自力での残留の道が途絶え、負けて湘南と同じ勝ち点の柏レイソルが引き分け以上の結果となれば、得失点差で大きく下回っていることから”ほぼ”残留の可能性が消滅する。勝たなければいけない一戦であるのは間違いない。 そういった状況に希望の光を差し込ませるためには、やはり先制点が欲しいところだ。 前節の鳥栖戦では、ボールを奪ってからの素早いカウンターが機能し、第25節の横浜ダービー(4○1)以来となる複数得点を奪うことに成功した。そのカウンターを成立させる上でもMFカプリーニや小川慶治朗といったシャドーと最前線のFWマルセロ・ヒアンといった攻撃陣がキーマンになるだろう。 対する湘南は前節、上位の名古屋をホームで2-1で撃破し、リーグ戦で4試合負けなし(3勝1分け)をキープ。横浜FCを上回るペースで勝ち点を重ねて、残留圏へと浮上している。お互いの勢いで言えば、湘南に分があると言えるだろう。 その原動力となってきたのがFW大橋祐紀だ。無敗がスタートした第29節セレッソ大阪戦(2○0)から4試合連続ゴール中で、前節は2ゴールの活躍を見せて4戦5発とゴールを量産している。この大一番でも間違いなく、期待のかかるストライカーだ。 また湘南は、勝利すれば他会場の結果に関わらず、残留を決められる立場にいる。それだけに勝利だけを目指せばいいというシンプルな思考でこの大一番に挑むことができるのはポジティブだ。ただ負ければ再び降格圏へ転落し、ラスト1試合に挑まなければいけない。そういった難しい条件下の中で、リスクとメンタルをコントロールしながら冷静なゲーム運びを見せられるかがポイントになりそうだ。 両者ともに間違いなく、プレッシャーのかかるゲームになることは避けられない。それだけに1点が勝敗を左右する堅いゲーム展開になることは容易に想像できる。その中で最後に笑うのは、横浜FCか、湘南か。互いの残留への思いがぶつかる90分間となる。