先制点を挙げたワトキンス (C)Getty Images

現地時間14日、UEFAネーションズリーグは第5節が行われ、リーグBのグループ2ではイングランド代表が敵地でギリシャ代表と対戦した。 【動画】ジョーンズが技ありヒール弾！ カーズリー暫定監督の下、ホームで終了間際に失点し、ギリシャ相手に初黒星を喫したイングランド。来年1月からのトゥヘル監督就任が決まったが、正式な指揮官不在の影響か大量の離脱や招集拒否が起こっていた。 そうした中、ギリシャとのリターンマッチでカーズリー暫定監督は主将のケインをベンチに置き、ワトキンスを先発起用。すると開始わずか7分、ベリンガムからの縦パスで右サイドを抜けたマドゥエケが深くえぐって折り返すと、ニアポストにいたワトキンスがダイレクトで押し込み、イングランドが幸先よく先制する。 先制を許したものの、ここまで4連勝で来ている好調ギリシャも反撃。30分、左サイドに開いてボールを受けたツィミカスがダイレクトで縦に流し、走り込んだザフェイリスのリターンをエリア内左で受ける。フリーの状態で左足を振り抜くも、強烈なシュートはGKピックフォードが横っ飛びではじきCKへと逃れた。 イングランドはベリンガムやワトキンスがスピードに乗って抜け出すチャンスを作るものの、ギリシャも必死の守備でシュートを打たせず、1点差のまま試合を折り返した。 後半、1点リードのイングランドはコンサに代えてホールを投入。53分にはペナルティーエリア右で仕掛けたマドゥエケの折り返しを、ニアサイドで受けたリコ・ルイスがシュートを選択。しかし、これはGKヴラホディモスが横っ飛びではじき出した。さらにこのCK崩れから、右クロスをベリンガムが頭で合わせると、左のポストを叩いた。 追いつきたいギリシャは56分に3枚替えを敢行。ツィミカス、パブリディス、バカセタスを下げてギアンヌリス、ヨアニディス、ペルカスを投入し勝負に出る。すると63分、ペルカスのパスを受けたヨアニディスのシュートは、GKピックフォードが触ってゴール右へとわずかに外れた。 守勢の続くイングランドは67分、マドゥエケに代えてケインを投入。すると迎えた78分、ドリブルで運んだベリンガムがそのままシュートを放つと、左のポストに当たったボールがGKヴラホディモスの背中に当たってゴールへと転がり、イングランドが待望の追加点を手にした。※記録はオウンゴール。 さらに83分には、投入されたばかりのギブス＝ホワイトがエリア内右から折り返すと、ニアに走り込んだカーティス・ジョーンズが軸足の後ろを通す右足ヒールでゴール左へと流し込み、イングランドが3-0とリードを広げた。C・ジョーンズはデビュー戦で初ゴールを挙げている。 こうなると苦しいギリシャ。アディショナルタイムの4分間を含め、最後までギリシャにゴールを許さなかったイングランドが敵地でリベンジを完遂。直接対決での得失点差でギリシャを上回り、首位奪還に成功した。 ■試合結果 ギリシャ 0-3 イングランド ■得点者 イングランド：ワトキンス（7分）、OG（78分）、C・ジョーンズ（83分）